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人間になればよかった...
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昨日のを読んで反省した。痛い時は素直に痛いって言う方が良かったんだ。
仕事の〆切が近付いてきたので、相棒が娘を外に連れ出してくれた。一人の時間が本当に助かる。すこしずつ形が定まってきた。
感情が漏れ出さない、硬い文章に憧れる。厳しく自分を律する文章、コントロールの効いた文章に憧れる。尊敬もするけれど、自分の場合は素直が取り柄でいくしかなさそうだ。
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風邪をひいたのは間違いない、たぶん昨日のどこか外で、体内に入ったやつがしゅっと目を醒ましたのだ、それからじんわりと一日かけて、体内の宇宙を旅してまわり、脳の頭痛を呼ぶポイントを侵略したらしい。我が精鋭部隊のほうは本日の昼頃に決壊し、他のウイルス菌たちもしゅっと目を醒ました。そんな訳で、いま深夜、時が経過して良くなるのを待っている。こんな時だけは、明日が待ち遠しい。
義母と娘と三人で、日曜の儀式。大抵同じ時間に、同じホームの同じ立ち位置で、東京行きの特急電車を待つ私達は、到着する先頭車両の色を賭けることにしている。青、緑、黄、ピンクのどれかで毎週色が違う。娘が幼稚園の時に始めて、もう4、5年はやっているが、私達は法則を見つけだす事が出来ない。いやむしろ、見付かる事は望んでいない気がする、娘は真剣勝負だが、私達大人は真剣を装う。今日は寒く、皆で震えながら、電車の色を話し合う。音がして、やがて、昼間からライトをつけた巨大な電車が滑り込んでくる。今日は青で、義母が当てた。誰が当たっても、残った人でおめでとうを言う。
義母は4回連続で当てた事がある。その時義母は笑いながらうろたえてしまって、なんでだっぺ、こんなに当たってしまって、と言ったのだった。
目を閉じ、耳をふさいでいれば、自分のリズムは聞こえる、二重にも三重にもブレてしまった信念や価値観に、統一された流儀を通していくことが出来なくて、さらに絶望的になって、この先続いていく無定見な、でたらめな視界の有り様に、心許なさに、揺らいでしまう。揺らいだからといって、私自身は私の心音で、暮らす他ないだけではある、最低限の自己主張で、大勢の人の思惑と暮らしていく他はない、
また聞こえない。
相棒がなにか言いたそうな顔で見ている。腰痛が酷かったのだけど、上野美術館にフェルメールの絵画が7点来ているというので、一緒に連れていって貰った。混雑を避けて朝早めに向かったが、それでも入場出来るまでしばらく待ち時間があった。
順路では、始め同時代の画家の作品が紹介されて、二階に上がってフェルメールと対面、そしてまた別の画家の作品となる訳なのだけど、比べられる前後の画が気の毒になる位、一度見たら他の画が目に入らなくなる。皆の足の歩みも全然進まない。私も腰痛を忘れて、美術書やポストカードで既に見知っていた筈の画に釘付けになった。見たことがあるのに、新しいのだ。何故これほど現在を生きる私達の目を吸い寄せるのだろうか。
お隣の国立西洋美術館で、ヴィルヘルム・ハンマースホイというデンマークの画家の企画展もやっていて、こちらの会場はガラ空きだったけれど、思いがけずこちらもすごく良かった。灰色で音のしない画、といったらいいのだろうか。故郷の北海道の原野を思い出した。
それにしても、腰痛耐えがたし。家に向かう電車に乗りながら、激痛に脂汗をかいた。歩くのはまだ出来るので、週末はなるべく腰を曲げないで回復を待とうと思う。夜、だましだまし歩いて娘と茨城へ。
外は真暗で風が吹いている。カーテンがまくれて、女の人のスカートのように膨れている。風がとても冷たい。白壁には、貼っている物の影などが浮いている。
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