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人間になればよかった...
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土曜日、茨城。台風はいなくなっていた。雨なら書き仕事を進める予定だったが、晴れて輝く太陽の下、今日は溜まっていた茨城仕事を一気に片付けることにした。草刈り1時間かけて、縦横無尽に緑の奴らをぶっ飛ばした。栗の皮むき1時間、スーパーとホームセンターに頼まれた買物。お彼岸のお墓参り。細々とした用事たくさん。いろいろとやった中で、やはり草刈りが一番好きだ。馬鹿騒ぎみたいにエンジンは震えるし、砂ぼこりがたって威勢がいいし、自分の性にあっている。特に、新しく替え刃をした直後、切れ味最高になる瞬間が、たまらない。
夜中に、北海道の母から故郷のお魚が宅急便で届く。義母と娘と三人で発泡スチロールをあけて歓声をあげる。秋刀魚だった。刀みたいに光っているのに、意外に優しい顔付きをしていた。
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痛みがひかず。日記をあまり粘らず、今夜は休むことにした。

妹さん夫婦が誘ってくれて、娘と私も小旅行に同伴した。七人を乗せたワゴン車は出発地から遠く離れていき、傾斜のきつい山道を登っていく。一時間ほど行って、通り道にある名所、袋田の滝を見ることになった。展望台へ行くと、崖の上から大量の水が滝のように……滝だから当り前だけど、落ちているはずが、この猛暑のせいか、水はちょろちょろだった。こんなにしょぼい滝を見るのも珍しいと思う。
休憩をとったあと、旅の目的であるプール施設で皆で泳いだ。ジャグジーや温泉、波のプールまであり、子ども達は何度でも潜っては、笑いながら顔を出す。自分もコンタクトレンズを外して、つられて随分もぐった。娘の歓声を聞きながら、妹さん夫婦の好意に感謝した。水の中で目をあけると、息さえ続けば、水は優しく、青い光に満ちている。
家の廊下を何往復したのか、ばたばたばたばた走り回って暮す。現在8人の大所帯になって、普段に比べて相当に賑やかだ。散らかった部屋の片付けをしていると、子ども達がいろんな事を報告しにやってくる。しばらくすると、誰かがぶつかったとか、転んだとか言いながらまた報告しにくる。あまり酷い喧嘩の時は、他の大人がドカーンと雷を落として、暑い夏も一気に涼しくなる。
外にトマトを取りに出てみたら、息ができないほど空気が暑い。本州の太陽だった。流れっぱなしのテレビはオリンピック中継で、水泳など、もう人間の記録とは思えない僅差の闘いを延々と放送していた。
小沼妹さんとこども三人が大阪から到着する日、歯ブラシやらご飯の材料やら買い出しに駆け回り、今日一日でガソリンが大分減った。車の音楽を鳴らして、茨城の象徴のような稲の風景を突き進む。周囲はどこまでも若い稲の緑色だ。
自分の中で仕方なく、しかたなくバランスを取り合う正反対のものたち、互いに打ち消し合い、無化することなく、それでいて交代で共存しつづける心の不思議。相容れないものと暮すんだと思う。眺める空の、あまりの美しさ。
昨日はよく眠れて、心配事が減り、どうにでもなっていくだろう、という言葉がぽつんと思い浮かんだ。ストレッチ教室で一時間ほど運動して、帰り道もずっとピアノ曲のCDが耳に残っていた。体中の血が巡って、耳の音楽に自分の気持が呼応して鳴っていた。外部にはどこにも繋がっていないけれど、時折、好きな箇所で伸びたり縮んだりしながら、自分の生理にあった速度で流れ続けた。
家に帰って心地好い疲労を感じた。知らない内に寝たらしい。耳にテレビのCMの音楽が入り込んできて、寝ぼけて起き上がった。失敗したなと思う。テレビの音楽は異様に覚え易く作られているので、あっという間に耳の奥に入り込んでしまった。どうしてこんなに覚えさせたがるのだろうか。哀しい位の陽気さだ。
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