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人間になればよかった...
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いくらでも字が書ける。だけど、これは一体何だろう。切り離してはそこに残る痕跡の、出来、不出来など、気にかけている暇はない。ここから出て、飛び出していかなくてはいけない。私は何を思っているか。何も思ってはいないのだ。希望も追いかけたら正体を明かした。過去も追いかけたら正体を明かした。立つ場所がなくなり、足元の白紙は延々と広がっている。見渡す限りの白い雪原のよう。
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今日を新しく大切に過ごしている。このように書けば、まるで字に光が差したようだ。何も悪い事はない。希望をおおいに語って良いのだから。
ただ立っていて、にこにこしているのは、とても危険なことだ。無防備でいるのは危険だ、また不可能なことだ。しかし、馬鹿の道がなぜこれほどまで、自分の心を惹きつけるのだろう。簡単で、素朴で、用もなく立っているものが、無抵抗に倒れ、踏まれているのを見る。
昼過ぎに特急電車に乗って、茶色い景色を通過し、電線だらけの住宅街を見ながら、上野に戻ってくる。改札のキップを渡す駅員さんも、なんとなく見た事のある顔の繰り返しだ。
今日あたりは、本当に、頭の風がそよとも吹かない。歩きながら、素の自分がバラバラに分解して、パズルのように床に散らばっていく気持がする。
今日は茨城。暮らしをきちんとやり遂げた、布団に入るのが楽しみだ。
眠る前に、頭の中で限りなく喋り続けていた声、あるいは音が、最近はぱたりと風が止むように聞こえなくなった。耳を澄ませても、なにも喋らないものだから、字を書くのに頼りにならない。書く、の前に考える、があり、考える、の前に眺める、をやっている。目だけ動かして天井を見ているが、音のしない時間で、ただ眺めるのは、不安だ。
風のない静かな庭を見ながら、自分の運命を考える。考えれば、こんな未来を思ったことが、昔、一度はあったような気もするのだ。
恒例行事のように落ちこんで、原稿を送った後、もう仕方ない、と思う。駄目なら直せだ。勉強の本を鞄に詰めて、夕方、東京に戻る。
一日中部屋に籠って仕事。義母と娘に事情を話したら、二人で外出してくれて、時間をプレゼントしてくれた。協力してくれる家族のお蔭で、原稿の修正は無事に提出できそうだ。しかし、試しに印刷した自分の脚本が、どうにも辛い、あんなに苦労したのにと読み返して落ち込む。映画を観ている本数が全く足りていない、人間も見てない、人の会話も聞いていない、この歳になってもこんなものしか書けないなんて。
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