娘の家庭訪問日。ぶらぶら手ぶら、という感じで担任の先生がいらした。こんな場面では緊張してお茶を出す手が震える。先生の方は自然体か、あるいは信念をもって自然体を装っていた。
先生と話したのは10分ほど。短い時間から得た情報は、先生がクラスをまとめることに自信を持っていること、保護者にはあまり手の内を明かさない、ということだ。保護者の一人として無理もないなと思う。先生はお茶もお菓子も召し上がらなかった。40人近くの家庭と公平に付き合うというのは、随分気の張る作業に違いない。先生って大変だ…と一切手をつけられなかった白いまんじゅうを眺めた。
娘が部屋から飛び出してきて、先生とどんなお話したの?と聞いてきた。色々言ってた、先生におまえを任せたよ、と言って、まんじゅうを皿から取って食べた。
先生と話したのは10分ほど。短い時間から得た情報は、先生がクラスをまとめることに自信を持っていること、保護者にはあまり手の内を明かさない、ということだ。保護者の一人として無理もないなと思う。先生はお茶もお菓子も召し上がらなかった。40人近くの家庭と公平に付き合うというのは、随分気の張る作業に違いない。先生って大変だ…と一切手をつけられなかった白いまんじゅうを眺めた。
娘が部屋から飛び出してきて、先生とどんなお話したの?と聞いてきた。色々言ってた、先生におまえを任せたよ、と言って、まんじゅうを皿から取って食べた。
朝、娘と一緒に家を出て、通学路の横断歩道で旗振り当番をする。一年に一回位順番で当たるのだけど、雨が降らなくて良かったなと思う。「学校」と書かれた黄色い旗を、子供が来る度にふった。腕章をつけて立っていると恥ずかしい。斜め前に遠く見える当番の男性が、同じ旗をまるでF1レースでもやるように、派手にふっている。この近所では名物の光景だそうで、あの人がそうか、と思う。
昼、I駅で友人と待ち合わせて食事をした。二年ぶりに再会する「姫」というあだ名の女性だ。私がつけたのではなく、彼女が自分で名乗っている。たいへん親しい人だから、口を開くたびにお互いの個人攻撃をする。姫は、あなたはもっと外の世界に出た方がいい、家に閉じこもってたら駄目だよ、と言う。別れ際、彼女は私の携帯電話を見せろといい、飾りのついてないそれを見て爆笑したあと、「もっと、こういうのつけたら」と言って、勝手に派手なストラップをつけてしまった。絶対外さないで、たまにはそっちからもメールしてよね、と笑った。
夜、茨城に出発。娘と義母がゲームをやっている間、携帯を取り出して眺める。花やらダイヤやらの小物が光っている。もっと自由にやったら。重くなった携帯の違和感に、何度となく飾りを玩んでみる。
昼、I駅で友人と待ち合わせて食事をした。二年ぶりに再会する「姫」というあだ名の女性だ。私がつけたのではなく、彼女が自分で名乗っている。たいへん親しい人だから、口を開くたびにお互いの個人攻撃をする。姫は、あなたはもっと外の世界に出た方がいい、家に閉じこもってたら駄目だよ、と言う。別れ際、彼女は私の携帯電話を見せろといい、飾りのついてないそれを見て爆笑したあと、「もっと、こういうのつけたら」と言って、勝手に派手なストラップをつけてしまった。絶対外さないで、たまにはそっちからもメールしてよね、と笑った。
夜、茨城に出発。娘と義母がゲームをやっている間、携帯を取り出して眺める。花やらダイヤやらの小物が光っている。もっと自由にやったら。重くなった携帯の違和感に、何度となく飾りを玩んでみる。