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人間になればよかった...
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自宅に友人が10人ほど集まって、新年会をした。人数分の椅子がないので、床に座ったり、玩具箱を逆さにしたりして、適当な円座を作って夜遅くまで飲み明かした。今は明け方、数人が泊まっている。部屋はしんと静かだ。良い一年になってくれたらいいな。
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朝、皆で庭掃除。枯れた草の上に真白の霜が下りている。義母は先に作業していて、気持のいい炎が上がっている。娘とチームになって、葉のつもった場所を探してはかき集める。栗も、紅葉も、茶色く枯れている。枯れ葉が貴重なお宝のようで、あそこの下が多い、などと娘の報告を受けては、熊手を背負ってホイホイ走った。
この土地では「火燃し(ひもし)」の景色はありふれていて、どこでも庭で火を使っているのを見る。北海道の冬は風の勢いが強く、たき火にふさわしい日は皆無だった。茨城の冬は風のない日が多い。とても静かな気持になるのは、風のせいかと思う。
さつま芋を灰に埋めて1時間ほど待つと、黄金色に焼けていた。こたつに入ってお茶を飲みながら、焼き芋を分けあって食べた。冬休みのクライマックスが終わったなあ、という気がした。夕方、東京の自宅に戻る。
茨城の暮らしと東京の暮らしで、人格を切り替える。お嫁さんの任務をバリバリこなせるようになってきたと思ったら、明日は東京にとんぼ帰り。書き仕事は出来ていない、東京に戻ったら仕事の心に速攻で交代だ。さぼっている訳ではないのに、お留守になっている方の任務で、いつも両手がふさがっている感じがする。
しかし、任務というのは実際にはなくて、自分で自分に制約をかけているだけの話でもあり、人格を切り替えるといっても、本人以外には皆、同じ人のいつもの態度に見えている筈であって、結局、自分だけで感じている気持に過ぎない。
お正月、半分ほど普段の暮らしに戻す。ご馳走も半分くらい。
昼に近所の神社に初詣に行く。薄く晴れた空の下、静まりかえった道を延々と行き、斜めに傾いたような鳥居をくぐる。中では短い行列が出来ていた。冷たいけれどさっぱりした風に吹かれて、大勢の人と共に、二礼二拍手一礼をした。奥の薄闇に目をこらすと、白い陶器や野菜などお供えしているのが見え、さらにその奥は鏡らしき丸い光が見える。目が潰れるよ、と祖母の記憶の声がした。普段の心が、焦点があうように正月の心になった。頭を深く垂れて、家族が無事に過ごせている感謝の御礼を、丁寧にした。
結婚してから10年になるのだけど、多分初めて東京で過ごすお正月を過ごした。
普段の心で、なにもせずに、ぼーっとした元旦だ。
昨夜の大根は糠漬けにした。今日夜中に食べ頃を迎えたので、大きな一切れを取り出して、部屋で食べた。誰もいない寒い部屋に寂しい音がしている。食べ終わったけれど、いいアイデアは出ない。
浅く漬かった考えを、古漬けの考えに足そうとすると、味がちぐはぐになってしまう。脚本の直しは本当にむつかしい。
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