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人間になればよかった...
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風のない日、12月。
朝、相棒に細かい修正箇所を指摘してもらい、無事に発注元の方に届けることが出来た。昼間からお酒を飲んで、夕方にやる気がなくなり、夜はまた別のお酒を飲んだ。嬉しかったというよりは、終わったという心の区切りをつけたいのだ。日常と空想は地続きのようでいて、どこかで崖みたいに切れている。目をつむって、崖のぎりぎりまで歩いていく人みたいだ。だから幸福な空想でなければならないのだ。空想を玩具にして、ご飯の種にして暮らそうとしたら、必ずつけを払うのだと思わずにはいられない。
普段お酒は飲まないけれど、今日は大分飲んだ方だと思う。娘と相棒とで久しぶりにまともな夕飯を囲んで、心からぼーっとした。
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深夜にやっと脱稿。昼間は相棒に娘を連れ出してもらった。今週は4回はやってもらっただろうか。もう出かける所がなくなって、隣駅の図書館で、六時間ほど時間を潰してくれたらしい。家族の協力で自分は暮らせている。
勉強は自分の為にやるものだ。自分が楽になるからやった方がいいのだ、ということが、この歳で初めて身につまされた。
書き物に朝晩ずっと取りかかる。茨城行きも今週は休ませてもらった。家中の書物をひっくり返して手掛かりを探す。藁にもすがるとはこのこと。
なんとなく、もしかしたらという糸口が少しだけ。深夜になって、ちょっと希望が出て来た。
相棒の仕事関係で、自宅にお客さん二人来る。夜食時だったので大量のおでんとお握りを用意した。おでんの上にはんぺんを足したら、火が通ると同時に膨れてあふれだした。
打ち合わせの声がずっと続いていた。仕事の邪魔をしないように物陰で過ごした。こっそり覗いたら、皆無言でおでんを食べていた。
大阪の妹さん一家がディズニーで遊ぶそうで、深夜に茨城邸にやってきた。子供達は大騒ぎ、自分の胸の内もにわかに変化して、仕事がうまくいかない。誰のせいでもない、弱すぎるのだ。早起きして朝ご飯の準備をした。一家はにぎやかに出発していった。
今日は娘のピアノ発表会だったので、よそいきの服を着せて公民館に連れて行った。お客さんは僅かしかいなかった。それでも子供達は皆緊張して座っている。娘の番がきて、ビデオを回し、四角い画面越しに見つめた。ビデオは後で見返す為に、その時の喜びを聞き逃す。構図とか、前の人の頭がとか、あれこれ考えているうちに、おじぎしている娘が画面に映っていた。
引き返して東京に戻る。自分の仕事の遅さに申し訳ないと思うが、頑張りが効かない。心で手を合わせて布団で休んだ。
H町駅の友人からメール、違う街へ行くことになったという。会って事情を聞きたいが、向こうからの連絡を待つしかない。日中、何度となく携帯を見るが着信はなかった。不安がつのる。どうしていいか判らない。
夕方、相棒と仕事でビジュアル系バンドのライブを聴きに行った。歓楽街S駅の歌舞伎町、自分では来ることのない場所だった。香水と人肌の匂いで生暖かかった。十代から二十代の女の子達が、一糸乱れず頭をシェイクしていた。皆、目が見開かれ、気持良さそうな顔をしていた。
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