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人間になればよかった...
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朝起きると少し熱っぽい、風邪の兆候が出ている。道理で身体に力が入らない訳だ。悪化させないよう厚着して過ごした。
相棒が、いつの間にか折りたたみ自転車を買ってきて、部屋で組み立てていた。これで何処にでも行けるよと嬉しそうに言う。男っぽい硬派なフォルムで、買い物カゴはなく、ライトもない。数ヶ月前から相棒が自転車のページを見ている事は知っていた。タイヤが小さくて、漕いでも漕いでも前に進まないのでは、と聞くと、そんなことはないと言う。なにか不安な気持で見つめる。私が時々借りてもいいそうで、徒歩でしか移動していなかった毎日で、少しだけ生活圏が広がるかも知れない。
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映画の専門学校へ行き、二度目の脚本直しの手伝いをした。家路に着く頃、燃え尽きて、倒れ込んだ。今夜は体力の残量がなく、無理せずに眠ることにした。
娘の運動会、外は快晴で、児童の手作りの旗が風にはためいている。保護者だらけで見えなくなる程の立ち見席で、娘がかけっこする姿に声援を送った。接戦にせり負けて2着ゴールしたのを見届けて、一緒に残念なのと、頑張ったねと言ってやりたい気持で、思わず深い溜め息がもれた。ちゃんと勝敗のつく世界は、これもいいものだと思う。
校庭を走っている先生方の中に、担任の先生もある。昨日の午前中、先生は私用で急きょ病院に行かれたとのこと、その後非常に元気なく、下を向いていたという。理由を聞く機会も声をかける機会もないが、教師という職業は保護者が思うほど手の抜ける仕事ではないのだろう。ここは子供達の世界であると同時に、先生達の世界でもあるのだろう。人が選んだ一生涯の仕事なのだ。教師という人種がある訳ではない。その単純な事実を自分は意識していなかった。
先生も頑張れと思う。子供達が一列に並ぶ度に、先生は青空へ向けてピストルを撃っていた。
夕方、映画の専門学校へ行く。学生と会って、映画の脚本指導をお手伝いするという仕事を、毎年10月頃にするのだけど、その初日だった。指導は比較的うまくいって、問題ないのだけど、この日記をつけるのに、もう二時間半もかかっている。異様なことだ。自分から自分を切り離すために、これはここで止めた方がよさそう。
原稿を書き終えることが出来た。今夜はうれしい。とにかくゆっくり眠りたい。布団に入っても眼が冴えて眠りが来なくなってしまった。少し不眠症気味だ。仕事が終わったら少しずつ治るだろう。
夜遅く、月刊文文のカッツ氏とキシタケくんが我が家を訪れてくれた。
専門学校で知り合って14年、映画を合い言葉にバラバラに散ってから、未だ定期的に互いの動向を報告しあっている。この縁が最後どこに着地するか、互いに何処に行くのかを見届ける仲になった。
貧窮した暮らしの中でも人間はユーモアを忘れてはいけない、とキシタケくんがいつになく熱く語り、皆深く頷いて、それが今夜の印象的なハイライトだった。
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