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人間になればよかった...
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見る夢が後から後から話を続けている、私は暮らしも大事にしたい。娘と手を繋いでいる、こればかりは確かだと思いながら。娘の歩幅となるべく合わせるようにしながら、近所のスーパーまでの道のりを歩く。目印のように突き立っている信号。この先は夢ではない。真向かいに立つ信号を待つ人達。その後ろに、斜めに通っていくS川の表面、どこまでも続いている。
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朝、非常ベルの誤報で飛び起きる。危険はなかったようで、ひとしきり義母と話した後、早朝の庭を眺めた。空気が清みとおって、朝焼けが次第に青空に変っていく様子を、二人で30分くらい見た。
腰痛も一晩でかなり軽減したので、日中は娘とさつま芋の残りを掘ったり、黄色い柚子を高枝切り鋏で収穫したりした。柚子の実は本当に良い香がする。こたつの上に並べて遊んでいたら、相棒から仕事のメールあり、柚子にサインペンで顔を描いていた手が、一気に凍りついた。以前に書き送った脚本の大幅修正、三週間後の〆切だった。11月はアルバイトを始める予定でいたし、〆切頃には娘のピアノ発表会もあった。どうしたらいいだろう。仕事の度に日記に不安を綴っているのでは、進歩がないと思う。用事の大半は心労で出来ているんじゃないかと思うほどだ。仕事は、心労で出来ている用事の親玉かも知れない。柚子のわらい顔と目か合った。
時間早送りする。
どうにもならない、起きた事は記録出来ても、起こらなかった事については何も書けない、言葉も文章も出来事にしか機能しない。起きなかった出来事については、起こさないで無に返っていった出来事の方に関しては、完全に無力だ。
でも、いいようのないものが、無と同じとは酷い話だ。
相棒の自転車を借りて、友人のYさんと少し遠出した。隣町のE駅周辺に美味しいカレー屋さんがあるというので、一緒にランチしようという話でまとまる。通行量の多い通りを抜けて、枯れ葉を踏みながら街路樹の下を通る。生活圏が広がった。自転車はただ乗っているだけで気持いい。何処まで行っても街と人が続いている。
花屋、雑貨屋、本屋などを足の向くまま二人で見て廻る。あてのない旅のようなもので、何をしていても気楽で楽しい。こういうの忘れていたなと思う。Yさんとカレーを食べながら、何かいいようのない、ありがたさを感じた。
朝から腰に違和感。いつも通りストレッチ教室に行って、体を温めようと思ったら、ビリッと電流のような腰痛がきた。マイケルジャクソンにこんな踊りあったなと思いながら、後ずさりしたり、腰を曲げないで今日の分の家事をした。明日は自転車で友人と出かける約束があるので、早く治るといいのだけど。
昼過ぎ、履歴書の写真を撮りに近所の駅構内へ。手持ちの写真はみな若すぎて使えなかった。無人の光るボックス、700円で撮れますと書いてある前を、勇気なく、表の説明を何度となく読む。仕方なく中に座ると、レンズと簡素なボタンしかついていない。指示に従ってボタンを押した。あざらしと蛙を突き混ぜたような自分の顔がきょとんとプレビューされた。人から見るとこんな顔をしているのだろうか。若いのか歳なのか、でももう若くはない。
ボックスから出ると、構内ではまばらに人が歩いていた。カタカタと音をたてて、自分の顔が六枚つながって出て来た。
今日は友人のNさんを自宅に招いて、昼食をご馳走した。海老と帆立のグラタン、サラダ、パン、オレンジのシフォンケーキ、特別なものは何もないけれど、気持をこめた甲斐があって喜んでもらえた。Nさんとは三年越しの付き合いで、会う度に娘のことで御世話になっている。近所の歯科や眼科でよい病院はどこかなどの情報は、ネットワークの小さい自分には見当もつかないことだから、Nさんに随分と助けてもらっていた。昨日あたりは何を見ても調子が悪かったのだが、なんでもない話を2時間話し込んで、女性にとってのお喋りがどれだけ身体にいいのか、深く実感した。頭痛がとれ、眉間の皺が消えていた。魔法だ。
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