あとすこし

深夜遅くまで相棒と話し込む。結論でいうと私のやり方は仕事を受けた人間として最低だ、と怒られた。不誠実と言われると辛いが、していることはまさにそうだった。今朝仕事先の方に連絡をとってお詫びをした。期日をあと３日間延ばしてもらって、昼間は眠った。
九割ほど書き上がった原稿で、あとは空欄を埋めるテストのよう、もう一息なんだけど。なんとか繋がれ、と念じながら書き進める。

データ消失

夜、予想外のトラブルに見舞われた。茨城のパソコンで書き進めた原稿をフロッピーに記録してデータを持ち歩きしていた。旧いやり方だけど、自分にとっては一番安心出来るのでいつもそうしている。自宅で起動したら、冒頭部分しか記録されていない。何回起動しても同じだった。壊れているんだ、とやっと気がついて、机に突っ伏した。茨城にデータを取りに戻らなくてはならない。義母はパソコンに一度も触った事がないので、ネット経由でデータを転送してもらうのは無理だろう。何度となく深呼吸する。フロッピーを壊したのは初めてだ。普通に扱えば壊れる事はない、と漠然と思っていた。よりによって今日とは。

時間なし

判らない場所、に落っこちる。ブレる自分を矢で射止める練習をしているみたいだ。どうして考えってこんなに動くんだろう。さっきの自分は関係ないんじゃないかな。終わってしまったのなら、それはもう、ない、んじゃないかな。仕事の方に迷惑をかけたくない。たいした書き物は書いていないけれど、せめて注文の水準くらいはクリアしたい。自分のしたこと、みんな返ってくる。

迷走

何かとしんどい。休憩とったら、少し前に書いたものが全部ダメに思える。いつも仕事をしながら、仕事への自信がなくなってくる。誰かに助けてもらえる訳じゃない。自分の首をすげ替える訳にもいかない。前しか先がないのだもの。

夜

日記もやっぱり時間がかかる。指の腹のキーボードの感触、白く光る画面、にらめっこしていたら、字が二重に増えてきた。まだ増える。三重。四重だ。目の奥痛む。
心の弱い自分には、自由が一番酷で、身体に毒だ。いない人達、やってもいない事件、わざと口論させ、からませ、仲直りさせ、……それだけの。最初から何もない世界。

首しまる

いつもなら相棒に協力してもらい、一人で作業する時間を捻出するのだけど、驚いた事に今日は祝日で、娘はずっと家にいてこっちを見上げている。娘は私の家事を手伝ってくれて、じゃましてごめんね、と何度となく言う。娘が親の顔色見ている。隠した心を読んだのだ。環境が整わないというのは言い訳で、集中力の問題なのだった。言い訳はなし。今夜がんばろう。