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人間になればよかった...
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今日から娘の冬休み、茨城で朝を迎えた。風は冷たいけれど快晴で、布団を干しがてら、日向ぼっこをする。白い光の場所に寝転んでいたら、これだけで充分な恩恵を受けていると感じる。空が奇麗で、呼吸ができて、娘が隣で笑っている、これ以上何の幸福を望むことがあるだろう。
夜、相棒から脚本の直しの依頼。撮影協力して下さる店舗から、訂正要請があったようで、少しむつかしい。悩む。庭から抜いてきた大根を、バットのように振りながらアイデアを練る。やっぱり大根じゃ出ない。
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N町の親しい友人に会いに、H町へ行く。以前使っていた喫茶店で、彼女と向かい合ってコーヒーを飲んだ。なにもかも、報われた。自分が知る限り、彼女は今もっとも幸福な日々を送っている。何度となく語ってきた彼女の物語は、今日でおしまいにする。これでまた普通のお茶が飲めるね。
心臓の違和感、時々おこる。ネズミのように小心者だから、四六時中ドキドキしている訳だった。とはいえ、不安が不安を呼ばないように、今日はほとんど家の中でおとなしく過ごした。心臓の心音は音符に置き換えると、実に複雑な音色を奏でるらしく、以前テレビでその音楽を聴いたが、なんともいえない現代音楽風だった。一方、心臓病を患う人の心音で作られた音楽は、単調で、棒のようなそっけないメロディを奏でた。勿論美しくはなく、ただ計測した数値を元に作られた2曲の音楽だったけれど、当たり前に意識せず打つ心臓を思う度、時折思い出している。
Sさん親子に誘われて、東京の下町N駅にクリスマスコンサートを聴きに行く。スイス式ログハウスの建物の中で、至近距離で生の弦楽四重奏を聴いた。小さい店内は人でいっぱいだった。なにか秘密の儀式に参加しているような気がした。曲の最後に、聖歌をその場にいる全員で歌った。信仰を持たずに歌っている、自分の声がか細く耳に届いてくる、私は今年もクリスマスを怖れている。でも、今日は歌った。ツリーのてっぺんに、星形の針金が見える。横の席にいるSさん親子がニコニコして歌っていた。
うまくいかない事ばかりだけど、色んな場所、色んな人に会ってみたい。
浄水槽の水道弁を修理しに来た業者が、いきなり外国人だった。口笛を吹き、時折、壁に指先でリズムを打ちながら仕事している。明るいなあ、と思う。しんとした室内に、水を流す音がしばらく続いた。英語の呟きがきかれ、また、トントンと指先で壁を叩く音がした。
終わるのを待っている間、家の本棚から一冊とりだして、埃をかぶっていた英会話集の例文を見た。(お手数をかけました、Thank you for your trouble.)
なんか絶対違うかも、と思ったが、帰り際に一声かけたら、その方がものすごく嬉しそうな顔をした。
みなさんお元気ですか、北海のあざらしです。流氷に乗って旅しているうち、南極のリゾート地に住居をすえました。持参金100万円で、毎日が飲めやうたえやの大騒ぎでしたが、とうとう金が底をつきました。そんな訳で今、東京湾からボストンバックをさげて、古巣に帰ってきたのですが、元の家はすっかり荒れ果てて、ボクの布団までなくなっていました。2005年で東京をおさらばしてから、早3年もの歳月が流れたらしいです。さっきお重の箱を開けたら、白い煙がぼーんとあふれて、なんか中身は肉まんだったみたいです。仕方ないので、今夜は親戚のトドおばさん家をあたってみます。明日は所持金58円で、流氷の乗車賃ギリギリです。自分帰れるのかよ。
北海のあざらしは二人いるので、ひとりは去らねばなりません。ボクは旅をよろこんで続けています。旅は好きなので苦になりません。話したい事はつきませんが、トイレに行きたくて限界です。ではみなさんもお達者で。これにてどろん
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