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人間になればよかった...
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お腹の中心部がしくしく痛んで、半ば、べそをかいている。今夜は茨城で、雨が降っている音がする。駄目な日があってもいいと思うのに、終われなくて、湯たんぽを抱いて、ぼーっとお腹をあたためている。
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S先生のバレエ教室のあと、先生を囲んでランチをした。通って五年目、教室以外の場所で集まったのは初めてだった。皆そんなに情熱っぽく見えなかったのに、それぞれ真面目にバレエをしている事が判って、話してみて嬉しい驚きだった。毎回メモをとっていた人、復習の為に稽古場を借りていた人もいた。来週も頑張りましょう、という感じで別れて、新鮮な気持で帰ってきた。
もう一つ、今日は自分の35歳の誕生日だった。さすがにこの歳になると、立派な中年だと思うのだけど、娘と相棒が特別にお祝いの料理を作ってくれた。具のないおにぎりと、きゅうりのサラダ、インスタントのお味噌汁、牛乳かんてん、料理の出来ない二人だから、この4品で2時間かかっていた。家族にこんな風に祝ってもらうことが、嬉しかった。
人の肌、目、動く目、呼吸する喉、手の無意味な動き、漏れる音、動く、肩の奥から出てくる風、風のようなもの、色、色のようなもの、音、音のようなもの。
風のような、色のような、音のような、いろいろな人。
今日は茨城。風のない灰色の空から雪が降ってきた。九才の娘は大喜びで、つもる間もなく溶ける結晶を掴まえようとする。どんどん、いくらでも降ってきて、髪も顔も雪だらけになってしまった。雪の道をさかさに上って、この感情の正体を知りたかった。
不幸も心の居場所に違いない。解消されて空洞になると、代りになる不幸を探して、ほとんど気が違ったように穴を埋めようとする。長く執着すれば、かかった時間だけ捨てるのにも勇気がいる。小さな不幸を手放さずに、幸福を確認する時の手がかりにしている。不幸の効能を考えている。
わからなくなってきた。歪んだ自分が自分であるのなら、一層わからない。
実家の父の名前で小包が届き、開けてみると私への誕生日のお祝いが入っていた。去年も同じ事があり、2回目だ。宛名書きの字から見ても、手続きは母がやってくれたに違いないのだが、父なりに自分に気を遣ってくれているのが判る。わたしは父を恨んでいた、恨んでいたんだな、と思う。はっきり寂しかった、父の眼中になく、幽霊のように暮らしていた18年間は辛かった。小包を見て言葉として頭に浮かんできた。同時に、もうそれを自分に隠さず、出来る範囲で父への感謝と御礼を伝えよう、と、やっと考えた。理由が判ったとか判らないとか、もういいと思った。父に御礼を言いたいと思った。
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