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人間になればよかった...
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旅が終わって、夜中に東京の自宅に帰ってきた。自分の境遇が恵まれていることを実感した旅だった。今夜は簡単につけて、明日からまた頑張ろう。
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週末の茨城通い、今日は義母の誕生日で、途中花屋さんで小さなギフト用の花束を買った。上野駅で特急電車を待っているとアナウンスがあり、つい先ほど人身事故が発生して電車が大幅に遅れますとのこと。周囲の行列がざわめき、混乱が伝播していく。みな携帯電話を取り出すと一斉にどこかに電話し始めた。
夕方6時に家を出発してから、満員の電車が動きだすまで2時間半、結局、駅で待つ義母と会えたのは夜11時過ぎだった。待ち時間の最長記録で、上着から電車の匂いがしていた。人身事故の詳細は判らないが、乗客達がこんなに不機嫌になっているのを知ったら、その人はどう思うだろうとふと考えた。そして不遜な考えを頭で打ち消した。娘が義母に花を渡すと、義母は相好を崩して喜んでくれた。
仕事の最初の打ち合わせ日。電車で緊張しきってK駅へ行き、地図を上下に返して必死に場所を探す。相棒からこの辺りの地形が難しい事を聞いていたので、念のため30分前に着く計算で来たのだが、違う街で降りたのかと思うほど、何の手がかりもない。17年前に上京した時が丁度こんな案配だった。近未来のように建物が並んでいる。路駐取り締まりのおじさん達が歩いていたので、頭を下げて道を尋ねると、丁寧に指で方角を示してくれた。心細さが消え、にわかに胸の中があたたかくなった。
打ち合わせが夕方に終わる。近未来の街に灯りがついている。今夜からプロット書きの作業、精一杯やろう。
電車を一時間乗り継いで、恩師T先生の住むC駅へ行く。映画学校の学生を誘って相棒が飲み会を企画し、全部で六人の少人数で養老の滝に集まった。前回に実習映画を監督したUくんはこの場に現れなかった。主目的である実習の話が欠席裁判になってしまったので、相棒の計らいも半分しか達せられなかった。相棒は嫌われても学生に本気で伝えようとするタイプで、T先生のやり方に似ていると思う。恩師とそろってKYもいいところだ。
来てくれた女の子達には、伝わっていたのかも。
B先生の教室に向かう道、いつもの空き地に茶色い蝶が3匹飛んでいた。ここは人間が眺めるには適さない汚れた場所だ。そうだちっとも綺麗ではない、そんな風に思ってみても、胸の中の感傷は一向に解決しない。なにも頑張って飛んでいる訳じゃない、好きでそうしているんだ。ただ一回の死が、どうしてこんなに恐ろしいのだろう。
夕暮れ、家族と電車に乗って大都会S駅へ行く。レンタルビデオを返して、沖縄そばを食べた。
茨城から自宅に戻ってくると、新しい仕事先から原作本が届いていた。ビニールを破ると見たことのある表紙が現れた。割と有名な小説だった。上手くいくかどうかは時の運、急に実力が増える訳もないのだから、精一杯やろうと決める。自分の資質が依頼して下さった方の要望に合っているといいのだけれど、こればかりは蓋を開けてみなければ判らない。
娘はもうすぐ春休み、書く時間をどうやって捻出しようか。
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