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人間になればよかった...
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週末、茨城。ひな人形の雛段を片付けた。人形の顔を紙で被い、目隠しするように紐で結わえる。顔を覆った人形達はじっと座っている。一年間は暗闇の中、夜毎にしくしく泣き出す場面を想像して、乱暴には仕舞えない。
茨城の空は流れる雲でいっぱいだった。平行に、どこまでも続く美しい時間と競争するように風が流れていく。
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つらい昨日も、遠ざかっていく。
来週から新しい仕事が始まる。今度の仕事は4人の女性チームで脚本を練るのだそうで、初めてのやり方だ。また身体をボロボロにしても、書くのはたのし、で頑張ろう。
書いていれば、きっと何処かに着くだろう。
とても苦しかったけれど、小林秀雄のことを思い、君は君自身でい給え、と書いていたことを思っていた。世間では何もなかったことになっていた。太陽も、薄青い空も自分一人で歯ぎしりを噛んで、我慢しなければならなかった。大切な人を大切にするために、私はなんとしても、この時間を我慢しなければならなかった。
化け物のような甘い夢が、いつまでも頭に巣くっていた。
友達のYさんと待ち合わせて、近所の洋食屋さんでランチをした。お魚のメイン料理にケーキとコーヒーを付けて、二時間ほとんどずっと会話していた。つくづく自分は男の人の真似はできない。戦いは疲れる。孤独は耐え難い。
ケーキの上に、甘いアーモンドがのっていた。気が弱ってきて、もう負けると思ったけれど、フォークで刺して一口で食べた。
街がまた新しくなっていく。他の人に交じって歩きながら、時間に背中を押されているような気持がする。時間をさかさまに進むのは心だけだ。いつもなにかを待っているうちに、次から次へと別れがやってきた。今度からは、きちんと別れを知っている人間になりたい。なにも待っていたくない。
お母さん友達のMさん親子と、遅くまで色々話をする。相棒不在、娘と二人でごはんの予定だったから、一緒に料理を作って食べた。
人生の複雑さ、人の心のむつかしさ。Mさんは、呼吸して、ご飯を一口食べた。この人も、さっき、心が動いていた。他人の心は、皆、のぞいてはいけないものだ。
ばいばい、自分。どんどん、字が遠ざかる。
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