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人間になればよかった...
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茨城に来る夜、別の暮らし。親戚に筍を沢山いただいたとのこと、夜中に15本の泥を落とす。ここには、何者でもない暮らしが待っている。空想人の自分などは、役に立たない。
終わりは終わり。それがどうした、の世間の正直さ。自覚はある、世間一般では間違いなく、私の苦しさは余計者の苦しさだ。
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相棒の仕事が撮影初日。いい映画が出来ますように。
木曜日、I駅へ向かう電車に乗る。ドア故障とアナウンスの後15分位停まっていた。ドアの窓から街が見える。死を知らない訳じゃない、どうなるかは何もかも判っているのだ。多分その状態は、今自分が想像している形そのままだと思う。周囲の大切な人達も例外ではない。終わりは終わりだ。そうとしか言えないものだ。
馴れることだと思う。無くしても平気でいることだと思う。この先は、思うほどに嘘となり、浮遊してしまった。
東京に戻ってきた。
もう一回あんなこと、とてもやれる気がしない。今夜の日記は簡単につけて、明日仕切り直すことにした。
泣くのは、三秒。
ご飯食べてる、
人の場所、とってる、
字を書くと、まともになるなんて、事はあり得ない。
狡くなるだけだ。

だって、そんな風に、生きてない。
煙草を一本吸う度、寒くなる。上着を増やして、また吸う。原稿に向かっているからじゃない。吸いたくないが、また火をつける。台所、ガスコンロに青い火が円く点っている。手をかざして暖をとる。
仕方がない、また一本吸う。もう煙草がない。何もできなくてゾッとしてきた。
K井草駅という駅へ行く。電車の発車メロディが機動戦士ガンダムだったのでちょっと笑った。ここはアニメの町を名乗っているとのこと。去年、いとこのMちゃんが上京したのに続き、今度は弟のAくんが北海道を離れて、この町で暮らす為にやってきた。軽音楽の専門学校で作曲と唄を学ぶとのこと、表情は明るく、不安そうな気配はない。
自分が上京した17年前、ほとんど面識のなかった東京の叔父という人が、不動産を回って新しい部屋を世話してくれた。顔も知らない姪の為に随分色々と骨折ってくれたのだが、別れ際に真顔で、あざらしちゃん、帰れ、と言った。映画の専門学校なんてな、そんな世界で芽が出る人なんか、ほんの一握りだ。諦めて帰れよ。
Aくんを見ていたら、叔父の言葉がしきりと思い出されて、あの半開きの何か言いたそうな口や、叔父の心配そうな目を思い、自分は本当に恩を受けたと思った。後になってから判ることって沢山あるよ、とAくんに言うと、そうかな、と軽い調子で笑っていた。
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