実家の父の名前で小包が届き、開けてみると私への誕生日のお祝いが入っていた。去年も同じ事があり、2回目だ。宛名書きの字から見ても、手続きは母がやってくれたに違いないのだが、父なりに自分に気を遣ってくれているのが判る。わたしは父を恨んでいた、恨んでいたんだな、と思う。はっきり寂しかった、父の眼中になく、幽霊のように暮らしていた18年間は辛かった。小包を見て言葉として頭に浮かんできた。同時に、もうそれを自分に隠さず、出来る範囲で父への感謝と御礼を伝えよう、と、やっと考えた。理由が判ったとか判らないとか、もういいと思った。父に御礼を言いたいと思った。
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