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人間になればよかった...
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景気よく春がやってきた。茨城の広大な土地の上を砂塵が西部劇のように舞っている。毎週利用する上野行きの特急電車は強風の為にストップして、動かない車内に2時間近く中に閉じこめられた。人間は景気悪いなあと座席に娘と坐っていると、砂塵を吸い込んだせいか鼻に違和感を感じる。去年初めて花粉症を発症してから、私の鼻にも花粉センサーが誕生したらしい。これからは毎年なるんだな、と思う。花粉のいたたまれない痒み、生活全般への不便さは実際馬鹿に出来ない。スギが何の為に人間に復讐しているのか判らないが、大好きだった春を、これからは毎年嘆き節で過ごさなくてはいけなくなったかと思うと、残念でならない。
車内販売のワゴン車を押すお姉さんに声をかけて、非常な贅沢と思いつつお菓子を買った。今日はよく売れるせいか、お姉さんの表情も明るい。200円で買ったお菓子を娘と分けて食べていると、窓の外は砂埃の渦巻で、電車が動いている時みたいに揺れた。
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聡明な道は、聡明な人に任せよう。私は自分の人生に何が重要かまだ判っていない。だから道は蛇行して進むだろう。間違えて、曲がって、始終寄り道して、この先も色んな人と交錯しながら、能率的とはいえないラインを辿るだろう。
頭に一撃をくらう日。どうしようもない。自分の未熟を噛みしめつつ、今晩は仕事も休むことにした。
今日も小学校へ。地域班毎に子供の行列に付いて、集団下校の練習をした。他のお母さん達と歩きながら、自分はやはり人間未満で変人だから、シナリオの話を考えている方が性に合っているんだなと思う。学校の位置も、スーパーの位置も、把握が未だままならない。人から見れば孤独だろうか。空を仰ぎ、川を見て、ありもしない始まりと終りを空想しているのは。
書き物が、今夜はかなり進めることが出来た。嬉しい。
夕方、小学校へ向かう。保護者が行う安全パトロールに参加する。知らないお母さん方と校門で待ち合わせて、蛍光色のチョッキを着て、一時間ほど街のあちこちを歩き回った。防犯ブザーを持って、何か危険なことはないかと見て回る仕事なのだけど、子供など何処に行っても遊んでいない。公園で遊ぶのも低学年だけよ、うちの子は公園で遊んでもつまんないって言うのよ、と隣のお母さんが言う。ほんとうに公園にもいない。道路工事の大人だけが働いていた。
誰も守る必要のなかったパトロールは無事終わり、家に帰って、何か気の抜けたような後味だけが、ぽっかりと残った。
おしまいが近い。身体の元気も足りない。
話す能力より、聴く能力の方が重要なんだなと気が付く。書く能力よりは話す能力だとずっと感じていたけど、話す能力よりは聴く能力だ。他人の話を正しく聴いていれば、原材料も歪んでないし、持てる量も自然に増えている筈なのだから。
東京に戻って、体温が低くてしんどい。葛根湯を飲ませてもらって、ぼーっとした頭でこれを書く。
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