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人間になればよかった...
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昨夜は相棒と明け方まで話し込んでしまって、夜型の相棒は朝眠り、こちらは朝型の暮らしにスイッチする羽目になって泣けた。どうしてもバレエの稽古がしたくて、寝不足のしょぼしょぼ目でS先生の教室に出かけた。筋力が半分くらいに落ちていて、出来は散々だった。先生は、筋力が落ちやすい人は、付けやすいということでもあります、と言って、身体慣らしを優先して指導して下さった。ありがたかった。
東京の自宅は埃だらけ、家事をやっていると、新しい暮らしがまた始まるんだという実感がわいてくる。買い物に出かけたら、夕方から大雨が降ってきた。上を見上げると黒雲だ。観念して走りもせずに歩いた。
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東京の自宅にようやく戻ってきた。帰ってきたんだ、と思うと、今回は本当に涙がでる位、ほっとした。本州の太陽が根付いたかは判らないが、肌は褐色に日焼けしている。自分なりにやってみたのだから、この夏に起きた失敗も、決まった道として受け入れよう。私の心は、誰が傷つけようと欲した訳でなくても、やはり傷つく事があるのだ。こちらだって、逆もあるのだ。その気もなくたって自分を通すそれだけで、人を深い所で傷つけるのだ。人と共に生きるということは、理屈ではなく、本当に、目の前の人と、一緒にどうにもならないことを、やってみる、ということだ。大真面目って、滑稽だ。
口にすると当り前過ぎて、何の感慨も呼ばないこと、それでいて、心に沈殿して決して軽視できないもの、人の目に触れれば、ないことにされてしまうもの。私が私であることで悩む以前の段階、単純で、それでいて重要なもの、当人だけにとって重要なもの。異様だと思う、ただ鼻先に浮遊しているだけで、処分することも忘れることも出来ないなんて、心なんて異様だと思う。決して全体像をもたない欠け片。欠け片として生れた欠け片。
今夜は、娘が眠れなくて暗闇を怖がっている。耳なし芳一の話なんか、してやるんじゃなかった。夏らしくていいと思ったのに、可哀想なことをしてしまった。日記は中断、娘を休ませる為、今日は簡単につける。
家族と会話するだけの生活が続く。涼しい風と雲、草刈りをしていたらすぐ雨が降ってきた。閉じた生活をしていると、一点突破のように、この日記で風を通したくなる。だけど、この文章も日常の正確な延長線だ。
この家には誰も使用しない部屋があり、がらくた置き場になっている。つぶれた段ボールの中には、女の生首や切断された胴体が入っている。以前、相棒が何かの撮影時に使ったもので、茨城邱に何年も置かれているリアルな人体模型だ。義母は怖がってよりつかず、娘は埃を嫌って入ってこない。それで、生首を見ながら煙草を一本吸うのが、深夜の日記の習慣になっている。
今夜は、4本煙草を吸いに行った。生首の顔も眠そうだったので、部屋の電気を消した。
壊れて不便だったオーブンレンジを買い替える事になり、近所の巨大ショッピングモールに軽自動車で出かけた。家電売り場でずらりと並ぶレンジの値段を見比べる。色々な機能があるものだ。義母はどれも似たようなもんだっぺ、と言いつつ、どれがいいのか判らなくなってしまって、あざらしさんはどれがいい、と何度となく探るように聞く。私は家電の好みにうるさく、価格、デザイン、優先機能、義母の願いとは折り合わないと知っているので、このコーナー辺りはよさそうですね、と曖昧な返事をする。これどうだっぺ。これは便利だわ。などと候補が決まりかけると、娘があれがいい、これがいいと言う。もう何がなんだか判らなくなって、義母は売り場の店員に、これとこれはどう違うんでしょうねえ、と聞く。店員さんも優柔不断で、これはふたの開き方が違います、などと言う。もうこの売り場に泊まるしかないか、と思いはじめた矢先、義母は突然、裁判を結審させるように、目の前の一台を指さして、これに決まり、ときっぱり言った。
そんな訳で、今夜はごく普通のレンジで、グラタンを作って食べた。
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