おぬまさんと7歳の娘が、部屋を真暗にしてシネマ鑑賞をしている。1985年に制作された『銀河鉄道の夜』で、細野晴臣氏の作曲した主題曲の旋律が際立って美しい。
今朝はどうにも心臓の違和感があって、昼過ぎまでダウンしていた。歩くとまだ少し苦しい。思えば今まで随分心臓を苛めてきたのだから、こうなったのも文句は言えない。こんな日は死にたくない、と一言書けば済んでしまう日なのかも知れない。それ以外に骨身に堪えた思いはないからだ。
私は死はさほど怖くないが、結局のところ何より苦痛が恐いのだった。苦痛、苦痛、それだけが生きている今の世界で唯一恐ろしい。快楽の為に何でもする私と同じく、苦痛を回避する為に私は何でもする人間である。この心は偶然の産物である。確かなものは何一つ持っていない。
その都度真剣に真面目に生きていたら、必ず暗い障害に突き当たる。これは仕方のない事だ。でも日記をつけて良くなってきた事が結構ある。生活は少しずつ前進している。私にとっての前進とは、以前出来なかった事が出来るようになる、ということ。
ジョバンニとカムパネルラの会話を聞きながら、賢治のいう本当の幸いについて考えさせられる。
明日も日がのぼる。ゆっくり行こう。
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