茨城はまるで夏本番の暑さだ。ただ、風がほどよく吹いて心地よい一日。
今日は、庭で育ちすぎた樹を次々と切り倒した。不良の樹、根性曲がってる樹、おかしな所に枝を生やした樹、等々、小沼おかあさんと相談して、全部で5本の樹を間引くことに決める。物言わぬ樹木が相手はいえ、それぞれ元気いっぱいに葉を茂らせていて、まさか今日切られるとは予想もしていない雰囲気だ。涼しい木陰の下から樹を見上げていると、私の持っている鋸が妙に後ろめたい。幹に手をつくと、樹皮の下がドクドク震えている。鋸でぎこぎこと挽いていく。枯れ木と違って手応えがある。力も弱く手際もうまくない素人仕事の為に時間がかかる。切られるのをおとなしく待っている樹は、本当に私の100倍は真面目だ。三分の二、切ってもまだ倒れない。まだ倒れない。もう一息と思ったら、あああーっと奇妙な声をあげて、樹は派手に倒れた。痺れる程腕を上下させて二時間ほど奮闘し、5本の樹はすっかり片づいた。縁側でよく冷えた麦茶を飲んでいると、庭の隅のあちこちに茂った雑草が目につく。私はプロパンガスを暴発させたような火炎放射器を使って草達を焼き殺すか、それともナイロン紐を超高速で回転させて草達を根元からぶった切るか、しばらく思案した。草達は風に吹かれて頭をゆらしている。明日、東京に戻る前に片づけていこう。裏の焼却場では樹が薪になって、めらめら奇麗な炎をあげて燃えていた。
今日は、庭で育ちすぎた樹を次々と切り倒した。不良の樹、根性曲がってる樹、おかしな所に枝を生やした樹、等々、小沼おかあさんと相談して、全部で5本の樹を間引くことに決める。物言わぬ樹木が相手はいえ、それぞれ元気いっぱいに葉を茂らせていて、まさか今日切られるとは予想もしていない雰囲気だ。涼しい木陰の下から樹を見上げていると、私の持っている鋸が妙に後ろめたい。幹に手をつくと、樹皮の下がドクドク震えている。鋸でぎこぎこと挽いていく。枯れ木と違って手応えがある。力も弱く手際もうまくない素人仕事の為に時間がかかる。切られるのをおとなしく待っている樹は、本当に私の100倍は真面目だ。三分の二、切ってもまだ倒れない。まだ倒れない。もう一息と思ったら、あああーっと奇妙な声をあげて、樹は派手に倒れた。痺れる程腕を上下させて二時間ほど奮闘し、5本の樹はすっかり片づいた。縁側でよく冷えた麦茶を飲んでいると、庭の隅のあちこちに茂った雑草が目につく。私はプロパンガスを暴発させたような火炎放射器を使って草達を焼き殺すか、それともナイロン紐を超高速で回転させて草達を根元からぶった切るか、しばらく思案した。草達は風に吹かれて頭をゆらしている。明日、東京に戻る前に片づけていこう。裏の焼却場では樹が薪になって、めらめら奇麗な炎をあげて燃えていた。
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