茨城、四日目。ひそかな暮し。先日買った野菜苗を植えるよう義母に頼まれたので、深い穴を10個以上スコップで掘る。石灰や専用の土を両手で混ぜて、丁寧に苗を並べる。牛糞と鶏ふんの混合肥料も、いつのまにか扱うのが平気になった。昔は袋をさわっただけで、手を洗いに行ったものだが。
このあたりでは道を歩いているお年寄りの中に、腰を90度近く曲げている方が時折混じっていて、ほんとうに、見るとびっくりする。あれは農作業での働き過ぎからそうなるのだという。あんな風に歳を重ねてきた人の前では、自分の忍耐など到底及ばないなという感じがする。
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