連休最後の日。茨城から東京に戻る際に、一握りずつ庭の野菜をいただいていくことにする。三つ葉、茎みょうが、ニラ、朝に自生した蕗も鎌で刈りとる。切り口から水がぴゅっと跳ねて、美味しそうだと思う。全て東京に持ち帰ることにする。下茹でして皮をむき、義母の冷蔵庫にも半分置いていく。先日茹でた筍も一本もらった。
帰宅ラッシュに混じって東京に戻る。大変さの連続に思えた連休も、終わってみれば穏かだ。座る席がないのでデッキに立っていると、他にも席のない人たちが同じように押し黙って立っている。景色だけが前から後へ流れる。皆、目をつぶっている。子どもがしゃがんで、父親と今何時?と聞いている。その横のお兄さんは、身を固くして窓を見ている。我が娘はカートに腰掛けて漫画を読んでいる。電車は走っているようで、実は静止している気もする。頭がぎゅうと詰まった感じがする。目をつむって、野菜のことを考える。
帰宅ラッシュに混じって東京に戻る。大変さの連続に思えた連休も、終わってみれば穏かだ。座る席がないのでデッキに立っていると、他にも席のない人たちが同じように押し黙って立っている。景色だけが前から後へ流れる。皆、目をつぶっている。子どもがしゃがんで、父親と今何時?と聞いている。その横のお兄さんは、身を固くして窓を見ている。我が娘はカートに腰掛けて漫画を読んでいる。電車は走っているようで、実は静止している気もする。頭がぎゅうと詰まった感じがする。目をつむって、野菜のことを考える。
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