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人間になればよかった...
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満員電車に乗り込むのは勇気がいる。始めは数人の立つスペースがあった入口も、後から後から乗り込んで人でいっぱいになる。知らない人の背中が鼻先まで来る。ドアに挟まれそうになった人達が、また少し後ずさった。駅員は勇気がないと出来ない仕事だといつも思う。自分だったらドアを閉める合図が出せないだろう。
知らない人の肩先を見る。目をつむっていたら痴漢に遭った事があるから起きている。大抵は白い埃がのっている。窓外を見ることは位置的に今日は出来ない。それを見ている男性の横顔は見える。横の女性は音楽を聴いている。ただ立っているだけで、人を押さないこと、機嫌悪くしないこと位は出来ると思う。無の境地は無理だから、せめて無害になろうと思う。皆の呼吸で窓が曇っている。隣で音楽が静かに鳴っている。知っている音楽を聴いた事は只の一度もない。
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ここ数日急激に視力が悪化したらしく、字を見る度に軽い頭痛に悩まされている。無理して本を読んでいたら、夜中にひどく痛み出した。今目をつむってパソコンの字を打っているが、やっぱり痛い。今夜の日記は簡単につけて、明日頑張ろう。
晴天の祝日。なぜか今年は祝日ばかりだったような気がする。冬服が入った段ボールをあけて、去年着たセーターに袖を通してみる。私の服は全部着られたが、娘は殆どが小さくなっていた。あーあ、と親子でため息をつく。不経済なやつで困ったものだ。
子どものご飯を作り続ける。外国へ行くかお嫁に行くかは知らないが、いつか来る独り立ちの日の為に。町のスーパーへ向かいながら、古い思い出や、新しい思い出を音楽に重ねて、歩いていると、随分色々な事件が途中で終わっている現実に気が付く。
本当にこの毎日は新しくなっているのだろうか。多くのものが二度と戻らない領域に遠ざかっていくのを、音楽とともに見送る。
100のバイトは、始めて良かったことの一つだ。週に2、3回の仕事が出来たら早くお金が貯まるのだろうが、月曜のみでは、さっぱり金額にならない。それでも、少しずつ報酬が、小さな信用金庫の口座に積み上がっていくのを見ると、救われたような気持になる。脚本の仕事は、頭が禿げる程悩み通して、要求された内容で期日内に書き上げたとしても、何やらかんやらと業界のおっさん達に理由をつけられて、無報酬か、お駄賃程度で終わる事がよくあった。またそれに対して自分も不感症気味で、もらえるか、もらえないか、考えないようにして書いていた。自分の交渉下手のせいであり自業自得の話だけど、歳をとるにつれ、単純に、いつでも破られる口約束の為に禿げをこしらえる作業に、疲労を感じていた。コンビニで働く時間は必ず、仕事の報酬が出る。そういうまっとうな世界は、自分は100の仕事で知った。もっと沢山働いて、家計を楽にしたいものだ。
子どもの時に握りしめたタンポポと、同じ形の花がそこにある。
草刈り機を動かす35歳のおばさんは、そのことをまだ忘れてはいないのだ。

弟の横顔。きみの、欠けた歯。

きみは、ここにいるよ。
どこにも、行きはしないのだ。
土曜日。茨城。自分が決めたことで弱音を吐いたことを後悔しながら、今日は懺悔の草刈りをした。心の帳尻をあわせるために、いつまでも無意味な空想が続くから、これは適度なところで切り上げて、よい事を考えた方がいい。日記をつけていて何となく判ってきたのは、バイオリズムといったらいいだろうか、駄目な日は、これ以上駄目にしないというつもりで、それなりに越えた方がいいようだ。自分は特に周期があるようだ。不自由な場所から、どうやって自由を得るかという工夫は個人で違う。自縛が一番の不自由だと思う。
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