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人間になればよかった...
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今日の日記は携帯で書いている。字がすぐに書けないのでじれったい。実家に着いたら、あった筈のパソコンは消滅していた。なんでも使いこなせなくて腹が立ったから、インターネットなども全部解約したとのこと。テレビではアメリカで橋が崩落した悲惨なニュースをやっている。母が畑からお味噌汁の具を取りに行くの手伝ってと、いう。外はとにかく寒い。家の裏に生えている蕗が人間の背丈位ある。雑草も全体的にふてぶてしい。野生の草と農作物が一体になっている。採れたてのエンドウ豆を水道で洗うと、水の冷たさにはっとする。 食器棚の一番いい位置には、お酒のワンカップの空きコップが十数個も並んでいる。落としても絶対に割れないから、具合がいいらしい。 夜ご飯のあと、姉夫婦と子供達が遊びに来てくれた。宴会では父が白鳥の肉は最高にうまい、という話を語っている。明日から毎日更新をどうやったらいいのだろうか。今夜はとにかくこれで終わろう。
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総勢9人で、H市にある海水浴場へ行く。天気予報は夕方から雨マークだったが、海の上はちょうど良い薄曇りで、子供達の日焼けを心配しなくて済んだ。感じのいい海岸だと行く度に思うが、他のお客さんは少なく、だだっ広い海の表面に、カラフルな水着が点々と色を散らしていた。
おずおずと足先から膝、腰までつかると、歯が鳴る程水が冷たい。波に慣れるにしたがって、子供達は大胆に海に入っていく。後ろからついていって一緒に水につかると、海の波をまともにくらって、皆一緒に笑いだしてしまった。
ぷかぷかと浮き輪はたよりなく波に揺れる。ああ、大きなものには到底かなわないと思う。波のままに私は流されていく。ぷかぷか、ぷかぷかと。
海の上でゆれながら考える。人間もこの自然で出来ている。「我に艱難辛苦(かんなんしんく)を与え賜え」だとか、「苦労は金を出しても買え」の諺を、結構信じてきたけれど、生命を損なうものに、感謝してはいけないのではないだろうか。
生命は自然に逆らって、艱難辛苦を憎んだことから始まったのではないだろうか。
はっと見ると、子供の浮き輪もぷかぷかと遠ざかっている。浮き輪には紐がついている。ぐいっと思い切りひっぱると、子供達は戻ってきた。
鵜飼いの鵜のように、子供達はがあがあといっせいに文句を言った。
午前中いっぱい海遊びをしてからは、立派な磯料理屋に行き、大きな味噌汁や海鮮丼などを食べた後、水族館に行ってイルカショーなど見る。
家に帰ると、選挙の結果が出ていた。民主党圧勝の報道。三本指では時節の話題は極力避けようと決めていた。でも安易な引用でなければ、これからは事実のままに、少しずつ日記に含めていいのかも知れない。
娘の黄色い校帽が、夏の青空によく似合っている。校門の近くまで送っていったところで、手をつないでるのが恥ずかしいから、と言って、さっと離れていった。
小学校は夏休みの間中プールを開放している。娘はこれから存分に泳いで、肌を焦げ茶色に焼いて帰ってくるだろう。
空に風がそよいで、緑の木陰を通って家路につく。今日は陽の光が特に強い。人生の中では多分お勘定に入らない静かな日だ。自分が影法師になったようで、過去から振り返って見ている、未来の紙芝居みたいだ。
明るく幸せな心はいつも長持ちしない。今日の日を大切に暮らそうと決める。
夕方、家族三人で散歩がてら本屋に行く。たいへん涼しい風が吹いている。何を書いても自分に苛立つ周期がある。そんな日は自分が喋っている声を聞くのも厭になる。今日はなにも喋らずに景色ばかり見ていた。
体調不良で泣ける。ごはんの味しない。
水曜は週に1回のバレエがあって、どうしても休みたくない。踊れば治るだろうと思って教室に行った。青白い顔でプリエする。立ってるだけで幸福感でいっぱいになる。
幼少の頃から盆踊り位しか踊ったことのない自分が、なぜこんな訓練にどっぷりつかり込んでいるのか、成り行きというやつは本当に判らない。習い始めた後もしばらくは誰にも口外しなかった。耳にしただけでくすぐったい響きがバレエにはあるからだ。「バ……」と言いかけて、私は全身をふわふわの羽毛で撫でられているような気がする。
でも自分の思っていた優しい世界ではなく、踊りそのものが異様な感覚であること、それがあんまりにも異様で、書き言葉の世界と非常に似ている気がするのだった。
わたしは結局、妄想のみを愛して暮らしている人間らしい。体調は最悪でも、今日必要な分の妄想があれば、結構元気でいられるのだった。
……。12時が近い。いやーん、タイムリミット。今日は途中日記でした。
朝型生活と夜型生活がぶつかり合って困っている。試しに朝に書いてみることにした。
どうしてそうかは判らないけれど、書き仕事をする時はいつも夜時間で、煙草を吸いコーヒーを飲み、徹夜で原稿に向きあうことが多い。夕鶴が機を織るのに羽根を抜くみたいに不健康だけど、同業者の方なら同じような苦労をされている事と思う。
一方、子育ては真面目に朝ご飯を作り、部屋の整頓をし、清潔な環境で優しい雰囲気でやらなければいけない。規則正しい暮らしを心がけ、夜は早々と電気を消して就寝。お母さん達なら誰でも同じような苦労をされていることだろう。
陽と陰。アクセルとブレーキいっしょに踏んでる。融合する訳ないだろ。どこに進みたいんだ。
なぜ毎日更新にこだわったかというと……ぶうぶう文句を言わない人間に生まれ変わりたいからです。寝不足が続く。結局は寝たいだけなんだ。
苦労が続きそうだ。もっと体力をつけます。あと気力も。このままではキン肉マンの仲間である「超人」になれそうだ。それは妖怪の守備範囲と少し違う気がする。
目に映る景色は、いろんな人達の影を残していく。
本日Y地下鉄線にて。電車に乗り込んだ私は、いつものように空いていた座席に腰を下ろした。ふと顔をあげると、向かい側に座っている中年の男がこちらを見ながら唇を動かしているのに気づいた。
『つ・ぎ・は・お・ま・え・だ・』
わたしは男の唇の動きから、その不気味な呟きを読み取った。中年の男は伏し目にして黙っていた。わたしはまもなく別の駅で降りた。通り過ぎていく電車の窓を見ると、男のぼさぼさ頭がすーっと横に流れていった。
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