茨城には義母が娘に贈ってくれた立派な雛壇があり、毎年組み立てている。にもかかわらず、パーツが余ったり、板の向きが判らなくなったりして、混乱するのも例年と同じだ。人形達は日差しに当ててやると、目を覚ましたようにも思え、小さな扇子や帽子を被せてやると、正装姿を喜んでいるかのようだ。
おそらく配置を間違えているだろう小物を適当に置いて、雛壇は完成した。薄暗く灯がともり、ぼんぼりの提灯がオレンジに発光している。夜、タルトケーキやちらし寿司などをテーブルに並べて、少し早めのお祝いをした。甘いケーキの味に甘い寿司と甘酒は不似合いだった。今の私達の暮しを雛壇にしたら、いったいどんな事になるだろうかと思う。
おそらく配置を間違えているだろう小物を適当に置いて、雛壇は完成した。薄暗く灯がともり、ぼんぼりの提灯がオレンジに発光している。夜、タルトケーキやちらし寿司などをテーブルに並べて、少し早めのお祝いをした。甘いケーキの味に甘い寿司と甘酒は不似合いだった。今の私達の暮しを雛壇にしたら、いったいどんな事になるだろうかと思う。
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