木曜日はI駅へ行く。ほうじ茶と海苔は9年間、商店街の小さなお茶屋さんで買っている。最近、店のお婆さんが同じ話題をふってくる。「お宅の家は、朝ごはんは和食なの?」私は少し心配している。「はい、大体和食です」前と同じ返事をすると、若いのにねえ、とお婆さんは言って複雑なため息をつく。なぜため息になるのかは判らない。
お婆さんは毎日この店でお茶の袋を並べたり、来た人と話をしたりしているのだろう。それはいかにも長い時間だったに違いなく、後ろ手をしてぶらつくお婆さんのサンダルの踵が、ひどく磨り減っている。多分、生涯現役でお店に立つのだろう。異変などにいちいち躓いてはいられないとばかりに。
お茶屋さんから、歩くと公園がある。緑の公園は気温がせり上がって、全体が燃えるようだ。
お婆さんは毎日この店でお茶の袋を並べたり、来た人と話をしたりしているのだろう。それはいかにも長い時間だったに違いなく、後ろ手をしてぶらつくお婆さんのサンダルの踵が、ひどく磨り減っている。多分、生涯現役でお店に立つのだろう。異変などにいちいち躓いてはいられないとばかりに。
お茶屋さんから、歩くと公園がある。緑の公園は気温がせり上がって、全体が燃えるようだ。
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