テレビを見ていると、高齢のコメディアンが泣きながら歩いていた。チャリティー募金を募る番組が、昨夜知らないうちに放送されて終わっていたらしい。膨大な寄付金が集まったとの話だ。このような番組が偽善かどうかは様々な考え方があるのだろうけど、実際に寄付金が集まっている現状においては、議論の余地はないのだろうと私は考える。悪い動機でも良い結果を生んだなら、それは良い行いとしか言いようがない。筋道を立てて考えても、テレビは駄目だ。テレビだけは、それが駄目なのだ。石ころを石ころとだと言っても、無駄な世界なのだと思う。最後まで走ったコメディアンは、石ころから黄金を作ることが出来る、希有な才能がある人だ。
映画はテレビとまるで違う。機動性を重視するテレビ人は、映画人の「本物さがし」のとろい作業にいらいらしている。すこぶる相性が悪い。テレビに慣れた人は、勘の悪い野暮天な映画人を軽蔑しているように思う。映画は石からは始められない。うまく書けないが、石からは出発できないから、テレビではなく映画をやりたいのではないだろうか。今はそう思うのだ。
映画はテレビとまるで違う。機動性を重視するテレビ人は、映画人の「本物さがし」のとろい作業にいらいらしている。すこぶる相性が悪い。テレビに慣れた人は、勘の悪い野暮天な映画人を軽蔑しているように思う。映画は石からは始められない。うまく書けないが、石からは出発できないから、テレビではなく映画をやりたいのではないだろうか。今はそう思うのだ。
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