東京のクーラーのきいた部屋で目が覚めて、『しまった!日記を書くの忘れて寝ちゃった!』と布団から立ち上がる。寝ぼけ頭で周りを見回してから、そういえば書いてから寝たんだ…と思い出す。三本指を始めてからこのしょうもない夢を何度見たことだろう。ほとんど強迫観念だ。
毎日更新の甲斐もなく、自分の歩みは遅々として代わり映えしない。北海道から帰ってきても、増えたのは体脂肪だけというのではあまりに寂しい。登場人物が一体どんな役目を果たしているか、この喜びや哀しみが一貫した物語を構成するように、一点を結ぶようにちゃんと波を上下させているか、今の自分には判る筈もない。散らかしたような物語で、おしまいも着かずに終わっていく可能性が大きい。現実の人生は物語ではないのかも知れない。現実の人生は肝心の主題がないし、人物が多過ぎる。問いと答えの連鎖は、自分の好きなイメージのひとつだ。だけど、実際あるのは、ただ指向だけのようだ。問いも解答も不意に自分以外の場所から現れる気がしてならない。
北海道と東京を比べっこする一日である。部屋を掃除して、洗濯物をじゃぶじゃぶ洗う。洗濯物が実によく乾く。山のようにあった服をたたんでしまうのが、たいへん気分がいい。
夕方、茨城へ出発。どこでもドアをあけると、自分の田舎とは違うあたたかい風が吹いていた。昨日まで北海道にいた事が信じられない。
毎日更新の甲斐もなく、自分の歩みは遅々として代わり映えしない。北海道から帰ってきても、増えたのは体脂肪だけというのではあまりに寂しい。登場人物が一体どんな役目を果たしているか、この喜びや哀しみが一貫した物語を構成するように、一点を結ぶようにちゃんと波を上下させているか、今の自分には判る筈もない。散らかしたような物語で、おしまいも着かずに終わっていく可能性が大きい。現実の人生は物語ではないのかも知れない。現実の人生は肝心の主題がないし、人物が多過ぎる。問いと答えの連鎖は、自分の好きなイメージのひとつだ。だけど、実際あるのは、ただ指向だけのようだ。問いも解答も不意に自分以外の場所から現れる気がしてならない。
北海道と東京を比べっこする一日である。部屋を掃除して、洗濯物をじゃぶじゃぶ洗う。洗濯物が実によく乾く。山のようにあった服をたたんでしまうのが、たいへん気分がいい。
夕方、茨城へ出発。どこでもドアをあけると、自分の田舎とは違うあたたかい風が吹いていた。昨日まで北海道にいた事が信じられない。
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