朝起きて、お札の皺にアイロンをかける。家族三人で新しい服に着替えて、E駅の店で行われる友人Uちゃんの結婚披露宴に参加した。会場は小さなハワイアンレストランで、座る場所がないほど大勢の祝い客でごったがえしていた。複数の元同期生と端のテーブルを囲んで、花婿と花嫁の晴れ姿を横位置から見せてもらった。人の隙間から見える花嫁の横顔はとても優しげで、静かな物腰だったのに対して、花婿は自分で司会進行も兼ねていたので、マイクで喋りながら自らの式を進めるというアクロバティックな雄姿を見せていた。だから花婿の声がずーっと聞こえた。二人はいい相性なんだろうなと感じた。披露宴には意外に、のちの結婚生活を暗示するものが含まれる気がする。二人の流儀というのがもう披露宴の時からあるような気がするのだった。Uちゃん、楽しそうなGくんと末永くお幸せに。
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