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人間になればよかった...
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ああ、嬉しい。原稿が今終わった。明日の〆切まで間に合った。夢じゃないかしら。
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バイト先から帰って間もなく、学校の連絡網。『近所の×丁目で強盗事件があり、犯人は未だ逃走中とのこと。子供たちが学校で待機しているので、迎えに来て下さい。』自転車を漕いで学校に向かうと、玄関前はお母さん達と先生方とで何となく騒然としていた。教室で待っていた子供たちは退屈していて、いつまでいないといけないのか、という風に机をいじっていた。副校長先生は全員の家に連絡が回っているか気にかけていた。
自転車を押しながら二人で歩いていると、娘は、新鮮だなあ、と言った。馬鹿いまは危険の最中だ、と言うと、犯人は遠くに逃げるんじゃないかな、と子どもながらに推理を働かせている。夕暮れには沢山の影があり、どの茂みにも人が隠れる事が出来そうだった。娘は、あっお母さん待っててくれる、と川沿いのある一カ所の茂みを覗きこみ、あるある、とにんまり笑った。2年前に転校した親友と結んだ友情のリボンが、まだついているらしかった。
特急電車34分遅れで、凍り付く風に吹きさらされながら、ホームで足踏みしながら義母と娘とで雑談した。冷え性の義母にとって、さぞ辛い時間だったことだろう。毎回やっている車体の色あては、今日は黄色で、娘が2週連続で当ててしまった。義母は自分のことのように手をたたいて喜んだ。
これを書き上げなかったら死のう、と心に言い聞かせて、一晩かけて書いた脚本はとうとう数シーン書き上がらず、また東京に持ち帰ってしまった。だから本来なら、生きて自宅に戻ってはいけないのだけど、相棒は、そうかまだか、と言ったきり、10日にプロデューサーと会うから、それまでは、と言ってくれた。今夜も、また再開しようと思っているのだけど、今深夜で書いている部屋が、あんまり寒いので、義母を思い出したのである。
義母とこたつで昔の結婚事情の話になった。何ということはない話だけど。
私の母方の祖母は、在る月の晩、目覚めると4、5人の男性達のカゴに乗せられていて、そのまま結婚する人の家に嫁いだという。相手は唯一度、一緒に草刈りをしただけの隣村の男で、口を聞いたことすらなかったらしい。それが私の祖父という事になる訳だが、随分乱暴な結婚もあったものですね、と義母に言うと、顔も知らないでする結婚は、大正の女にとっては普通だったね、と義母は平然と頷いた。義母が以前聞いた笑い話らしいが、親戚のある人が嫁ぎ先に行った当初、そこは男所帯だったそうで、似たような顔が幾つも並び、どれが結婚した旦那さまなのか、見分けが付かなくて大変困ったそうだ。
底冷えのする日。上野駅の風が非常に冷たかった。娘の後頭部を見ながら、今夜は仕事頑張らないと、と思う。長い行列、みなサラリーマンの格好の男性たちだ。コートにも張りがあるものと、皺になっているものがある。皆、黒い鞄を下げて、掃除する男性達を見ている。手早く窓を拭く人と、適当に拭く人がいる。清掃夫達は同じ格好で白いスニーカーを履いている。何の汚れもない靴ばかりだ。
夕方に、元同期のカッツ氏が我が家を訪れて、相棒の新作『都市霊伝説・心霊工場』を観てくれた。一人で別室で観て貰うことになって、待っている間、相棒はずっと落ち着かない様子だった。時折台所にやってきては、無意味に冷蔵庫を開けたり、深いため息をついたりした。ああおぬまさん緊張してるな、と思ったら、こっちまで何となく緊張した。70分後、部屋から出てきたカッツ氏は、よろよろとやってきて、なんつう怖いもんを作るんですか、と言ってくれたので、自分までホッとした。相棒とスタッフさんの苦労が報われた瞬間だった。相棒はその後カッツ氏から幾つかのアドバイスをもらって、深夜まで直しに没頭していた。
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