正月三日目。ご馳走、なし。とうとう尽きた。
家族はみな普段の暮らしに戻り、去年残した仕事をやり始めた。自分も原稿の直しを来週中には仕上げなくてはいけない。寝ぼけていた頭が少しずつ、危機を察知し始めた。ありがとう、お正月。充分休憩させて頂きました。
夕方に、茨城に向けて出発。信号機のトラブルらしく、電車はなかなかやってこない。ホームに一月の寒い風がまともに吹きつける。この一年、待ち時間で過ごすことはしないぞ、と風に誓う。娘と体をくっつけ合って暖をとる。こうしていると、苦痛と一体になった楽しみで、じんわりと胸が暖かい。
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