義母の体調がよくなく、一日中うつらうつらしている。小沼妹さん達は朝早くポケモンの映画を観に行った。遊び相手のいなくなった娘は、義母のとなりで昼寝している。しんと静まった部屋で、なるべく音をたてないよう、離れ部屋の掃除などして過ごす。埃をかぶった書庫で昔の本や写真などを整理していると、なつかしいものが随分と出てくる。それでいて、どれもこれも、無くなってしまったところで、思い出しもしないだろう。
捨てることも読み直すことも出来ないまま、結局そのまま置いておく。見るに耐えない駄本ばかりだ。まったく時間の価値をなんと思っているのか、と当時の自分の頭を殴ってやりたい。
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