お母さん友達のNさんが家を訪ねてくれる。昨日焼いたくるみのケーキを出すと、彼女はとても喜んでくれた。久しぶりにのんびりした気持で時間を過ごす。
夕刻にテレビをつけると、山口県光市母子殺害事件の死刑判決が流れている。明るい綺麗な新緑の風景の中で、裁判の映像を見る。遺族の方は、心を決めてカメラに向けて話していた。自問自答を一人の夜にどれだけ重ねてこられたのだろうかと思い、言葉にいえないほど気の毒に思う。
死刑は、話が早い、という利点に尽きると思う。悪夢に早くピリオドを打つ装置である以上、社会の忍耐力の問題であると思う。
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