バレエを続けていると、動きの良い身体を作る必要にせまられて、いつも身体にいい食べ物や、足腰を強くする方法を考えるようになってきた。CSで放送されるヨガを時々やってみると、気持がポジティブになって、全身状態が向上するのが判る。胃や腸は小さな痛みの内に手当されて、静かな呼吸と共に怒りも哀しみもない世界に入っていく。中原中也や梶井基次郎の本を読んで、自分がこの人たちを虚弱体質や神経症のせいと思う日が来るのではないかと恐れている。バレエは美を、ヨガは身体と心の一体化を目指すように思うが、字の世界は不完全な人間の、不完全さを肯定する事を目指している気がする。わたしは惹かれるものが増える度に迷い、自分が何を第一に優先して暮らすべきかを、ますます決めかねている。
PR