昼過ぎに特急で東京に戻る途中、相棒からメール。急きょ映画を観に行く事になり、家族3人で渋谷で上映中のドキュメンタリー映画『BALLET』を観た。アメリカン・バレエシアターのバレリーナ達の日常を追った作品だ。娘はポップコーンで買収して、退屈だったら寝てもらうという約束になった。
とにかく映像は、インタビュー形式みたいなのも殆どなく、延々と、淡々と170分、彼等の日常風景を追っていくのだけど、主役とその他大勢の脇役、ハードな稽古、怪我で引退する者、のような紋切り型の切り口は一切出てこない。彼等の肉体の特異性、極限までしなるラインの美しさを宝の山みたいな映像で綴っていく。日本のテレビの刺激的な編集に慣れた眼から観ると、若干長く感じて、隣を見ると娘はポップコーンを抱いて寝ていた。作家の深い知性を感じた。普段味付されたドキュメンタリーばかり観ていたから、味の素に慣れた舌のようで、時々本当の料理を食べても、味が分からなくなるのに似ている。帰り道の時に反省してしまった。
とにかく映像は、インタビュー形式みたいなのも殆どなく、延々と、淡々と170分、彼等の日常風景を追っていくのだけど、主役とその他大勢の脇役、ハードな稽古、怪我で引退する者、のような紋切り型の切り口は一切出てこない。彼等の肉体の特異性、極限までしなるラインの美しさを宝の山みたいな映像で綴っていく。日本のテレビの刺激的な編集に慣れた眼から観ると、若干長く感じて、隣を見ると娘はポップコーンを抱いて寝ていた。作家の深い知性を感じた。普段味付されたドキュメンタリーばかり観ていたから、味の素に慣れた舌のようで、時々本当の料理を食べても、味が分からなくなるのに似ている。帰り道の時に反省してしまった。
PR