娘の黄色い校帽が、夏の青空によく似合っている。校門の近くまで送っていったところで、手をつないでるのが恥ずかしいから、と言って、さっと離れていった。
小学校は夏休みの間中プールを開放している。娘はこれから存分に泳いで、肌を焦げ茶色に焼いて帰ってくるだろう。
空に風がそよいで、緑の木陰を通って家路につく。今日は陽の光が特に強い。人生の中では多分お勘定に入らない静かな日だ。自分が影法師になったようで、過去から振り返って見ている、未来の紙芝居みたいだ。
明るく幸せな心はいつも長持ちしない。今日の日を大切に暮らそうと決める。
夕方、家族三人で散歩がてら本屋に行く。たいへん涼しい風が吹いている。何を書いても自分に苛立つ周期がある。そんな日は自分が喋っている声を聞くのも厭になる。今日はなにも喋らずに景色ばかり見ていた。
小学校は夏休みの間中プールを開放している。娘はこれから存分に泳いで、肌を焦げ茶色に焼いて帰ってくるだろう。
空に風がそよいで、緑の木陰を通って家路につく。今日は陽の光が特に強い。人生の中では多分お勘定に入らない静かな日だ。自分が影法師になったようで、過去から振り返って見ている、未来の紙芝居みたいだ。
明るく幸せな心はいつも長持ちしない。今日の日を大切に暮らそうと決める。
夕方、家族三人で散歩がてら本屋に行く。たいへん涼しい風が吹いている。何を書いても自分に苛立つ周期がある。そんな日は自分が喋っている声を聞くのも厭になる。今日はなにも喋らずに景色ばかり見ていた。
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