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人間になればよかった...
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ストレッチ教室のあと小学校へ行く。安心安全ボランティアという、校内のパトロールをする運動があって参加してきた。娘のクラスは図工室にいて、卵の殻でモザイクの絵を作っていた。通常の静かさと変わらないように見えた。
副校長先生が担任になられてからは、立ち歩く子供は皆無になったそうだ。一部お喋りや反抗的な態度は残っているが、正常なクラスに戻ったといってよいと思う。この短期間で、ここまで立て直していただけるとは全く予想していなかった。
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土曜日、茨城。義母と娘と三人で外出、近所のショッピングモールで昼食を食べた。ピザ食べ放題の洋食屋さんで、娘は満足気に何枚もおかわりしている。義母は時折、娘にじっと視線を向ける。義母は自分自身でわがままを発散したりはしない。黙々と、淡々と、日々を生きている。趣味はなく、堅実で、常識的で、けっして無駄遣いをしない。娘はわがままを言うことで、義母をとても喜ばせている。娘が欲しいといい、楽しいといい、あれがしたいと言うことが、義母の生き甲斐を刺激している。甘えは悪、自己主張は相手を怒らせること、と子どもの時に思っていた私は、娘がとても羨ましくなる。そして、実際のところは、どうして人と人がこのように付き合う事が出来るのか、未だに判っていない。
食べきれない量のピザを頼む娘と、それを心から喜んでいる義母……それは、自分の目から見ると、理解を越えていることだ。
今日は、相棒の44回目の誕生日だった。金がなくても盛大に祝おうと、好物ばかりをテーブルに並べて、壁に娘が手作りしたお祝いカードを一面に貼り付けた。相棒と私は、普段食卓であまり喋ることはしないのだが、娘は、お父さんもお母さんも何か喋ってよ、と言う。確かにパーティなのに静かすぎた。私は、今日I駅のホームで男性が電気剃刀でヒゲを剃りながら降りてきた話をしようと思ったが、ハレの日なのにそんな話題はいまいちだなと思って、言うのを止めた。娘を喜ばせるような話が思いつかなかった。それでまた、しばらく静かさが続いた。相棒は、コロボックルの事を今ネットで調べている。彼等は○○島の先住民だった可能性が高い、と淡々と話し出した。
100で働くきっかけになった、先輩筋にあたるキシタケくんから不意にメールがあり、幾つかの情報を教えて貰った。私が月曜日に話をした常連さんは、店員の間では『カフェオレ』というあだ名で呼ばれている事、そして長男が死んだ話は、店員全員が聞かされている模様、との事。私はそのあだ名を聞いて、うまい、と膝を叩く気持が一瞬よぎり、その直後、強烈な罪悪感で目の前が暗くなるような、矛盾した思いを噛みしめたのだった。
コンビニは、やっぱり、長くは働けない場所かも知れない。
別に今更そんなこと、と人は笑うかも知れないが、コンビニで接客しながら、店員の私は危険から身を守る意味でも、笑顔は大切だと思うのだった。接客に使う明るい声も笑顔も、店員にとってのライフガードであるのかも知れない。何かされた訳ではないけれど、レジ台を挟んだ距離がありがたい、という気持もあるのだった。
今日はそんなことを思いながらレジに立っていたら、常連さんの一人が何となくひょろひょろやってきた。特徴的な帽子を被った、伊達男といった風情で、年齢は還暦越えたばかりとご自身で言っていた。週一しか働いていない私だが、初対面で名前を名乗られたので、Oさんという名字まで知っている。いつも新型の携帯を見せびらかしたり、若いお嫁さんをもらった話などして、伊達な話題なのだけど、今日は『よお、ねえちゃん久しぶりだな』と言ったきり、何処かいつもと違う気がしたのだけど、財布を取り出しながら『オレの、長男が、死んでさ』と急に言った。えっ、と聞き返すと『これから、病院の支払いに行ってくるんだ』と、本当だという感じがした。何と言っていいか判らず、隔たっているレジの棚を感じながら、お寂しいですね、とようやく言葉が出たが、Oさんは不思議な表情で『まあ、まだ、次男が残ってるから』と答えた。話してどういう反応が欲しかったのか、何故それをコンビニの店員に話す気になったのか、判らなかったけれど『ありがとう。またくるわ』と言ってOさんはひょろひょろ歩き出した。その後しばらくは、なんとなくその関わりが胸に残って、今もひっかかっているのだった。
東京での日曜日。『豆しば』のクリスマスイベントに娘を連れて行った。豆ではなく犬でもない謎の生き物、という電通のキャラクターで、娘は一年以上好きで集めている。始めはさっぱり良さが判らなかったけれど(今もだ)、見かけるたびに嬉しがるものだから、親まで協力するようになってしまった。会場に着いてみると、夢の国ディズニーなんかでもそう思うけれど、僅かな小遣いでは、もう何も買えない額がついている。来る前には上限はいくらで、予算内で買うんだよと言い聞かせていたけれど、財布に入っていた今月の食費の残りを渡してやるしかなかった。私が子供の頃の感覚が通じない、と色々な場面で思うのだけど、それに対してどうしたらいいのか、判らないまま、子供への愛が金に化けていく。
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