土曜日、茨城。義母と娘と三人で外出、近所のショッピングモールで昼食を食べた。ピザ食べ放題の洋食屋さんで、娘は満足気に何枚もおかわりしている。義母は時折、娘にじっと視線を向ける。義母は自分自身でわがままを発散したりはしない。黙々と、淡々と、日々を生きている。趣味はなく、堅実で、常識的で、けっして無駄遣いをしない。娘はわがままを言うことで、義母をとても喜ばせている。娘が欲しいといい、楽しいといい、あれがしたいと言うことが、義母の生き甲斐を刺激している。甘えは悪、自己主張は相手を怒らせること、と子どもの時に思っていた私は、娘がとても羨ましくなる。そして、実際のところは、どうして人と人がこのように付き合う事が出来るのか、未だに判っていない。
食べきれない量のピザを頼む娘と、それを心から喜んでいる義母……それは、自分の目から見ると、理解を越えていることだ。
食べきれない量のピザを頼む娘と、それを心から喜んでいる義母……それは、自分の目から見ると、理解を越えていることだ。
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