夜の特急電車から降りると、改札にいる筈の義母がいない。駅の駐車場へ向かうと、義母の車が故障して動かなくなっていた。ボンネットを開けると焦げくさく、義母は歳の割に車の知識には強いのだけど、ダメだわあざらしさん、ラジエーターじゃない、と、自分の知らない所の蓋など開けながら言った。携帯電話で修理屋さんを呼んだらしく、30分ほどで来てもらえるとのこと、義母は額にうすく汗をかいていた。
助けが到着するのを待ちながら、先月私のやらかした縁石での事故が、関係している可能性はある、とふと思い至った。いやしかし、でもそうだ、と、交互に思う心に、線路を電車が通過していく音が聞こえる。道の真ん中で止まらなかっただけまだ良かった、と義母は私に言う。私の額からも冷や汗が随分出てきた。
壊れた車は途中で変な赤ランプがついても、結構長く走っていたようだ。
助けが到着するのを待ちながら、先月私のやらかした縁石での事故が、関係している可能性はある、とふと思い至った。いやしかし、でもそうだ、と、交互に思う心に、線路を電車が通過していく音が聞こえる。道の真ん中で止まらなかっただけまだ良かった、と義母は私に言う。私の額からも冷や汗が随分出てきた。
壊れた車は途中で変な赤ランプがついても、結構長く走っていたようだ。
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