切実にパソコンの画面を見つめて、解決するものなら苦労はしない。書いた端から古くなっていく。文字通り滴も残らない。残らないものならせめて覚えていたい。
午前中ストレッチ教室に行く。無になって身体を二つ折りにした。骨には骨の都合があるのだろう。まったく、曲がってくれはしなかった。
白鳥の湖の群舞を、他の生徒さんと一緒にさわりだけ習う。手と手を複雑に組み合って横一列に並んだ。女性同士で手を握るとお互いに恥ずかしくなって笑う。鏡の前で、列の中程に自分がきょとんとして立っていた。隣の人の足を踏まないよう、優雅とはほど遠い動きで、全員で横に移動した。
人を愛し大切にすることと、見えたことはいつも違う。
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