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人間になればよかった...
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朝に身支度をして、早足で家を出る。学芸会のリハーサル風景を取材しに行く。
学校新聞の一面トップに載せる予定になっている。小学校の鉄門を開け、腕章をつけながら体育館へ行くと、中では先生達の怒号が飛び交っている。本番を明日に控えているせいだとは思うが、保護者がいない時の先生達は結構きつい言葉を使う。子どもの頃を思い出して自分まで身がすくんだ。
舞台は全学年を見学した。どの学年も主役は複数で交代制となっていて、その他大勢の役も台詞が一つずつは作られているのが印象的だ。今風だと思う。観ていると涙がでてくる。人を泣かせるのは簡単なんだと思う。棒読みの台詞、単なる素人である子どもたちの芝居でも、自分は涙をこぼしてしまう。素直というのはかけがえのない美点だ。子どもの光は大変にまぶしい。プロの脚本の仕事とは、どういうことなのかを自問する。今の自分の心が、学芸会に参加する子どもの心に未だ満たないなら。
お昼休憩をはさんで、午後まで延々とメモを取りながら観続けた。全学年が終わると、子供たちは惜しげもなく解散して、思い思いにお喋りしながら教室へ戻っていった。衣装を着た子どもたちがどかどかと隣を通る時、俳優とすれ違ったような気持がした。
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