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人間になればよかった...
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風と雨で、桜の花が足もとで水にふやけている。H町駅の親しい友人がどうしても今日会いたいという。用件を聞いてもはっきりと答えない。
幼児の頃から慢性的に、親にしっかりと抱きとめてもらった経験を持たなかった人は、大人になった後も自分が愛に値する人間なのか信じきることが出来ない。その疑心暗鬼は一生涯続く。初めは彼女がどうして私を呼ぶ日が大抵悪天候なのかを不思議に思っていた。気圧やら重い気分やらが影響しているのではないかと思っていた。もしかしたら、悪天候の中彼女の為にわざわざ会いにくる人間がいること、そのことで、彼女は第三者の愛に値する人間であると信じられ、安心することが出来るからではないだろうか。
善意は生ものと同じで腐りやすい。電車の席を譲ってあげた後、立ち去る事が出来ないでつり革に掴まっている人は、善意が腐る時間に耐えているかのようだ。腐って匂いを放つから人に嫌われる。あてにならない善意を動力にせず、かといって、シニカルにもならず、長期戦でやれたらと思う。
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