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「二郎」という名前のラーメン屋に行った。おぬまさんが話題にするようになり、「二郎が」「二郎がとにかく」「二郎に行ったらこんな事が」と最近頻繁に言うので、聞くともなしに聞いていた。かなりの有名店で本店は三田にあるそうだけど、お客さんの偏愛ぶりが凄く、二郎を食べるということは宇宙と出会う事であり、「あれはラーメンではない。二郎という食べ物だ」という有名なフレーズまであるそうだ。
小雨がぱらつく中、数ある店舗の中でライトな味で評判のI駅東口店におぬまさんに説得されて同伴した。お昼をかなり過ぎていたけれど、まだ長い行列が続いていた。当然、全員が体格のいい男性な訳で、周囲には異様な空気が渦巻いている。なぜ私をここに連れてくるのだ、おぬまさんよ……。吉野屋の牛丼を食べる以上の敷居の高さだ。店内に入り食券を買うのだが、カウンターを横目で見ると、物凄い山盛りのラーメンがすーっと運ばれてくる。漫画の実写版みたい。何も判らないので、おぬまさんの勧めのままに「麺は半分、トッピングはなしで」と頼むと、まもなく普通の量でラーメンが出てきた。
味は美味しいといえば美味しい。半分で普通だから、普通で頼むと倍か。麺増しで頼むとどうなるんだろう。印象を語ろうとしても意味がなく、たぶんここにあるものは、全てが二郎なんだろう。ラーメンは笑ってしまう程山盛りに乗っていて、というか乗りきれていないのだけど、皆ストイックに黙々と箸を動かしている。男性の胸ときめく要素が凝縮されているといったらいいだろうか。
亜流を含めて80店以上はあるらしいので、どこまでを二郎体験と呼んでいいかには諸説あるらしい。普通に食べきって帰ってきたが、山登りに例えると、いきなり山頂近く8合目まで車で行ってきて、ハイキング気分で景色を見ながら「うーん、山登りってハードだけど、気持いいかもね」と言うようなもので、もしかして二郎を冒涜しているかも知れない。とにかく興味深い世界だった。再び敷居をまたぐ勇気はもう出ないかも。
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