朝から腰に違和感。いつも通りストレッチ教室に行って、体を温めようと思ったら、ビリッと電流のような腰痛がきた。マイケルジャクソンにこんな踊りあったなと思いながら、後ずさりしたり、腰を曲げないで今日の分の家事をした。明日は自転車で友人と出かける約束があるので、早く治るといいのだけど。
昼過ぎ、履歴書の写真を撮りに近所の駅構内へ。手持ちの写真はみな若すぎて使えなかった。無人の光るボックス、700円で撮れますと書いてある前を、勇気なく、表の説明を何度となく読む。仕方なく中に座ると、レンズと簡素なボタンしかついていない。指示に従ってボタンを押した。あざらしと蛙を突き混ぜたような自分の顔がきょとんとプレビューされた。人から見るとこんな顔をしているのだろうか。若いのか歳なのか、でももう若くはない。
ボックスから出ると、構内ではまばらに人が歩いていた。カタカタと音をたてて、自分の顔が六枚つながって出て来た。
昼過ぎ、履歴書の写真を撮りに近所の駅構内へ。手持ちの写真はみな若すぎて使えなかった。無人の光るボックス、700円で撮れますと書いてある前を、勇気なく、表の説明を何度となく読む。仕方なく中に座ると、レンズと簡素なボタンしかついていない。指示に従ってボタンを押した。あざらしと蛙を突き混ぜたような自分の顔がきょとんとプレビューされた。人から見るとこんな顔をしているのだろうか。若いのか歳なのか、でももう若くはない。
ボックスから出ると、構内ではまばらに人が歩いていた。カタカタと音をたてて、自分の顔が六枚つながって出て来た。
茨城、曇天。義母と娘とで庭のさつま芋を掘った。さつま芋畑は葉っぱと茎が一面に広がっている。義母の指示にしたがって、娘が軽い体重をかけてスコップを踏む。土はなかなか掘り進まない。ふたりは実に楽しそうに、あそこだここだと芋を探しあてる。この家の作物は、春夏秋冬ほとんど全て、孫である娘に収穫させる為に植えられている。これが一体娘の中でどの位幸福な思い出に育ち、何を残すことになるのか、その影響は計り知れないだろう。一方、自分は二人を手伝いながら、いつも一抹の寂しさを感じていたのだが、考えてみれば昔から、このような役回りの星の下に生まれついたのであり、主役級の暮らしには耐えられないのだから、この地味星をひっそりと行こう、と思いが定まった。その日から嘘のように上手く会話できるようになり、良い循環で廻りだしたのだから不思議なものだと思う。掘り出した芋達を抱き上げると、赤ん坊みたいに丸々と肥っていた。