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人間になればよかった...
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はげしく落ち込んで、朝になった。娘も相棒も元気でいる。なにも悪しきことなし。落ち着いて、一日過ごすべし。
ストレッチに行く。舗道ばかり見て歩いていると、向かいからやってくる飼い主と犬の足跡が金色に輝いているような錯覚を覚える。あの人達は幸福なんだ。いつもの坂道を上がって、遠くにある窓の洗濯物が均等に干してある。住宅街を抜けて静かな緑のミニ林を過ぎると、B先生の家のドアが見えてきた。ドアがほんの少しだけ開いていた。
心もまた、自分の知らないところで故障や修復を繰り返しているのだろう。落ち込みが治らなくても、なるべく気にしないように過ごした。見るべき物もあらぬ己の心よりは。
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一生懸命やっていることは間違いないのだけど、また変な場所に来てしまった。運動だけの指に行き着かなかった。なかなか、ほんとうに心が決まるまでは、こんな場所でもむつかしいものだ。浮かんでいる指では、一つの四角の中に字を収めることが出来ないのだった。たいしたことをしている訳じゃない、人が簡単に出来るブログの日記が、何故じぶんには出来ないのか、三本指の、三本指たる所以なのだろう。馬鹿がかなしい。もう夜中だ。明日の朝の準備、ちゃんとしたかな。
朝、H町駅の親しい友人から電話がくる。彼女は日によって子供にもなり、大人にもなる。声を聞いて今日は子供のようだなと思う。そんな風に鎧を作らなければ生きられなかった暮らしは、辛かっただろう。似ていない自分達でも、友人になることは出来たのだから、なにも問題はないのだ。この先も友人のままで、出来ることをすればいいだけなのだ。私は彼女と全く違うからこそ、支援が出来るのだから。
家に戻って、乾いたパンをひとかけら、なんとなく口に入れて、地球温暖化に関してのドラマをぼーっと見る。2075年設定のその日常は最悪だった。制御できない大きな流れに、制御こそ出来るがあまりに小さすぎる自分の身を思わずにいられない。
大勢の人の生き方を知ることは参考になるけれど、自分の許容量を越えてしまうと害になる。ただ一本の樹を見上げることもできなくなってしまう。誰かの役に立っていなければ、その日が無駄なんていうことがあるだろうか。
茨城で農作業の一日を過ごす。青梅がちょうど頃合いで、夕方に棒でつつき落とすことにした。低い位置は娘が担当、高い位置は私。二人同時に長い棒で縦横無尽につつき回すと、雨あられのように梅が落ちてきた。梅がぽたぽたと義母の背中に当たって、祖母は子供のように頭を隠して、梅は草陰に転げていった。
棒の届かないところには、大きな実がのんきについている。脚立を押えてもらって一番上まで命がけで登ると、家の屋根が見える。駐車場が見える。松の木の上側が見える。首を傾けて天を見ると、空にまるい玉のようなシルエットが枝に交互についている。いくら棒を伸ばしても、届かなかった。
友達の結婚式が近いので、着ていける洋服を探しに行く。K駅の大きな遊興施設の一角にある店舗を覗いて回った。最近のマネキンには顔がついていない。トルソーというのだろうか。首と胴体だけの人形。洋服を見ないでトルソーを見ていると、店員さんがその服今売れてるんですよねー、と近付いてくる。昔は速攻で走って逃げたのだけど、この頃はアドバイスを聞いたり出来るようになった。買わなくても、捕って喰われる訳じゃないという事が判ったからだ。散々試着して、でも買わない、というのは、弱虫にとっては、たいへん勇気のいることではないだろうか。話しかけられたらそれは捕獲と同じ運命だと思っていた。歳をとると、怖いものが減ってくるというけれど本当だ。今度言ってみようかな。トルソー下さい。
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