バイト、三回目。習うより慣れろということで、一人でレジを任される時間をもらった。速攻で間違え、失敗、ブザーで先輩を呼ぶ。打ち終わった後にお客さんが商品をもう一個持ってくるだとか、何かを尋ねられた時は、心臓がぎゅっと縮んだ。
家に帰って反省点を紙に書き出し、お札の束を扱う練習をする。上手な人は1枚めくる度に、パチン、と紙が鳴るのだけど、あれは一体どこが鳴っているのだろう?私が幾ら指をはじいても、札はふやふやに曲がってしまう。
午後、娘の目を診て貰う為に眼科に行った。娘の目は黒板の字が見えない程に近視が進んでいた。1時間かけて丁寧に視力を計ってもらい、初めて眼鏡を作った。奇妙な形をした仮眼鏡をかけた娘は、夕暮れの駅前通りを眺めながら、ぜーんぶ、みえるよ、と感心したように言った。娘の顔は、今度から眼鏡になるのかと、ふと寂しかった。
家に帰って反省点を紙に書き出し、お札の束を扱う練習をする。上手な人は1枚めくる度に、パチン、と紙が鳴るのだけど、あれは一体どこが鳴っているのだろう?私が幾ら指をはじいても、札はふやふやに曲がってしまう。
午後、娘の目を診て貰う為に眼科に行った。娘の目は黒板の字が見えない程に近視が進んでいた。1時間かけて丁寧に視力を計ってもらい、初めて眼鏡を作った。奇妙な形をした仮眼鏡をかけた娘は、夕暮れの駅前通りを眺めながら、ぜーんぶ、みえるよ、と感心したように言った。娘の顔は、今度から眼鏡になるのかと、ふと寂しかった。
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