胸を撃たれて、悲劇の主人公みたいに死んだ夜だった。起きると、今朝は普通の茨城だ。
さやさやと涼しい風が吹いている。畑を見に行くと、野菜が鈴なりに生っていた。一週間近く目を離していると、次に訪れた時にはもう食べ頃に育っている。ありがたいことだ。茨城の時間はいつも四季のままに過ぎている。一年がまるい輪になって、その連鎖に自分も含まれる感覚がある。東京は自尊心が傷つく街だ。自分と同じ選択をする人を大勢目にしたら、自分がただの生理現象を伴う、場所ふさぎの一人に思えてくる。長袖の作業服に着替えて、裏庭の端から端まで草刈りをする。
眠ろうとして眠れない不眠症みたいに、書くことが意識にのぼった時点でそれは無駄な努力らしい。生活は俯瞰されない。生活は何も積み重ねる事が出来ない。生活はただ「試される」場所であるのだろう。私は私の頼りなさにもめげず、目の前の事件に参加しなくてはいけない。その結果がなければ、覚悟だなどと息巻く前に、材料がないではないか。
夕方に餅を二升分、餅つき器と格闘してこね上げる。明日切り分けて、東京にももらっていこう。
さやさやと涼しい風が吹いている。畑を見に行くと、野菜が鈴なりに生っていた。一週間近く目を離していると、次に訪れた時にはもう食べ頃に育っている。ありがたいことだ。茨城の時間はいつも四季のままに過ぎている。一年がまるい輪になって、その連鎖に自分も含まれる感覚がある。東京は自尊心が傷つく街だ。自分と同じ選択をする人を大勢目にしたら、自分がただの生理現象を伴う、場所ふさぎの一人に思えてくる。長袖の作業服に着替えて、裏庭の端から端まで草刈りをする。
眠ろうとして眠れない不眠症みたいに、書くことが意識にのぼった時点でそれは無駄な努力らしい。生活は俯瞰されない。生活は何も積み重ねる事が出来ない。生活はただ「試される」場所であるのだろう。私は私の頼りなさにもめげず、目の前の事件に参加しなくてはいけない。その結果がなければ、覚悟だなどと息巻く前に、材料がないではないか。
夕方に餅を二升分、餅つき器と格闘してこね上げる。明日切り分けて、東京にももらっていこう。
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