何でそんな話になったのか知らないが、10歳の娘が私達夫婦が死んだあとの葬式の話をするのだった。その時は子供でも喪主をやらないといけないの、と、娘は不安と笑顔とをまぜこぜにして、私に聞くのだった。そして、さらに空想が広がったのか、私が死んだら、クラスのみんなはどんな顔をするかなあ、と、言うのだった。早く寝ろ、と布団を引っ張って、彼女の口元を隠したが、彼女は布団の中から、おかーさんが死んだ時は、一緒に何を燃やしてほしいか言って、ねえ本当に教えて、と、もごもご聞くのだった。
さあ、なんだろう、サツマイモでも入れておいて、と娘に言って背中を向けると、娘は、イモかい!と憤慨して、駄目だよイモなんか、と真面目に言うのだった。
さあ、なんだろう、サツマイモでも入れておいて、と娘に言って背中を向けると、娘は、イモかい!と憤慨して、駄目だよイモなんか、と真面目に言うのだった。
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