わたしは心底まいっている。化けものとの追いかけっこの夢を延々と見続けて、起きたら酷い胃痛になっていた。バカだなあと思う。自分で自分の健康を壊して、観念ばかりして暮らしているからだ。書きながら吐いている。戻ってきてからまた書いている。夜は明けて白くなってきた。たいへん寂しい。生きていることが皆こんなに寂しいことなのか、わたしには判らない。世界に穴など開かないのである。少なくとも、わたしは方向を知らないのである。
小沼お母さんとじろりじろりと互いを監視し合う冷たい夕食を食べたから。役員で集団で仕事することになって、内心は心配でたまらなかったから。涙を流してみて何になるだろう。空は薄水色に明けて、木々の影が真黒に立っている。わたしはもう充分に試みに失敗している。このような空の一体どこに出口があるのだろうか。
書き始めてから随分時間が経った。言葉を捜してももう出てこなかった。早朝五時だ。胃痛はやわらいでいた。あとで後悔したとしても、これを14日の日記として、このまま書いて終わろう。消えるばかりの心である。次に頁を立ち上げた時は、この心も消えて跡形もないだろう。
小沼お母さんとじろりじろりと互いを監視し合う冷たい夕食を食べたから。役員で集団で仕事することになって、内心は心配でたまらなかったから。涙を流してみて何になるだろう。空は薄水色に明けて、木々の影が真黒に立っている。わたしはもう充分に試みに失敗している。このような空の一体どこに出口があるのだろうか。
書き始めてから随分時間が経った。言葉を捜してももう出てこなかった。早朝五時だ。胃痛はやわらいでいた。あとで後悔したとしても、これを14日の日記として、このまま書いて終わろう。消えるばかりの心である。次に頁を立ち上げた時は、この心も消えて跡形もないだろう。
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