バレエを習いにI駅へ。奇妙な天気で、雨が降ったり晴れたりを幾度も繰り返すので、傘を広げたり畳んだりして歩く。調子の悪い日も寝ていない日も、踊りに行くとやっぱり元気が出る。出来ないことだらけの世界で、少しずつの進歩が実感されるからだ。小柄なS先生の指導にあわせて身体を動かしていると、言葉に言えない気持でいっぱいになる。自分の力以上のことは出来ないのだ。物事を良くするには、時間がかかる。
帰り道、八重桜なのか名前は判らなかったが、花片が風のたびに舞い、皆、頭の上に花片を一枚、二枚乗せて歩いている。駅前には交番があり、パトカーの上にもピンク色が山盛りになっていたのが、なんだかおかしかった。
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