白紙のメモ

昨日今日と二日連続でよく眠れた。起きると若返っているかなあ、と沢山寝た後にはいつも期待してしまう。鏡を見ると、むしろ老化していた。顔を洗って、身支度を調え、部屋掃除をして、こわい姿を写した鏡を念入りに磨いた。
窓外は秋の涼しい気候で、家族と静かに過ごす。約束の原稿、〆切は刻々と近付いているがまだ書けない。肘をついてメモ書きから始めると、考えがあっちこっちに飛ぶ。まだ核を掴んでいないみたいだ。相棒は怒ると怖いので、なるべく平和なうちに原稿を完成させたいと思う。